神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

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「馬糞の川流れ」?

 今日、妙な言葉を眼にした。それは「馬糞の川流れ」って言葉。これで「まぐそのかわながれ」って読むそうだ。

 意味としては、牛糞に対し、馬が食する藁などを豊富に含んだ馬糞は水に溶けやすく、流すとすぐにバラバラになってしまうことから、「もともとどうにもならない者(馬糞)同士が、それでも何とかくっついていた。それが水のなかに入ってモロモロになりバラバラに流されてしまう」という比喩なのだそうだ。これは往年の昭和の自民党代議士・金丸信が離合集散を続ける政治家たちを揶揄して言った造語らしい。それにしても何とも泥臭く、まさに「昭和」が似合う言葉だ(;^_^A

 それに似た言葉でふと思い出すのは、「川流れの雑魚」。これは1989年版の『座頭市』で、内田裕也演じる赤兵衛を、五右衛門(奥山雄大)が蔑んで吐く言葉で、意味は「救いようのない奴」。この直後、五右衛門に素手で挑みかかろうとした赤兵衛は、哀れ五右衛門の手下によって、文字通りメッタ刺しにされ、体中から血の噴水を迸らせながら絶命する羽目となる。

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 そう言えば、昔「馬糞紙」なる茶色(というか黄色)っぽい厚紙があったっけ。色合いはまさに「馬糞」で、何となく糞のような匂いがしたような気がしてならない。でもこれは当然馬糞が原料ではなく。馬の食物であった藁などを使って強固にした厚紙であり、今で言うところの“ボール紙”だったらしい。思えば、今では「馬糞紙」なんて言葉自体“死語”なんだろうな……

 一方、糞繋がりで言えば、かの名台詞「牛の糞にも段々があるんで!」も忘れてはならない。これは『仁義なき戦い 完結篇』の劇中、チバチャンならぬ“エースのジョー”が演じた晩年の大友勝利(博徒大友組)が口にする言葉で、意味は「物事には序列がある」をワイルド且つ下品に表現した素晴らしき言葉だ。でもこれって広島ではなく、確か隣県の島根の方言だったんだよなぁ………

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 「馬糞」一つで、一気に広がる“昭和ワールド”!(;^_^A