中京がカープで広陵がドラゴンズ?
第99回全国高等学校野球選手権大会は、台風の影響で開幕が順延になった関係で、昨日11日が第四日目、その第1試合にようやく母校・広陵高校が登場した。日程の変更で、休日(山の日)となったので、出来れば実際にアルプスまで行って応援したい衝動に駈られたが、あいにくこの日は強豪校が集結し、しかも地元高校も登場することになっていたので、とてもチケットが手に入らないだろうと“遠征”は断念、自宅でTV観戦と相成った。
ちょうど広島カープが名古屋でドラゴンズ相手にふがいない試合を繰り広げた直後で、しかも対戦相手は、その愛知の中京大中京……なんか不吉な予感が脳裏をよぎったね。でもその“予感”は2度ばかし的中しそうになったよヾ(--;)
試合は序盤に先制を許し、重苦しい展開。それが6回のキャッチャーのホームランで一気に雰囲気が変わり、その後逆転追加点追加点と、8回までに広陵のワンサイドゲームになりかけた。しかし、9回に入って中京が驚異的な粘りを発揮し、4点差まで追い上げ、しかも満塁。かの2007年決勝の悪夢が脳裏をよぎったが、結局何とか持ちこたえて、試合に勝利することとなった。中京からしてみれば、堂林投手を擁して優勝した試合で、9回裏に日本文理の猛攻を受け、大量点差を1点差まで追い詰められた、その逆の立場で追い上げたものの、あの時と同様、及ばなかった、ってところかな?
さて、試合以外に気づいたことを……中京大中京の応援なんだけれど、そこで流れる吹奏楽の応援曲が何故かチャンステーマを始め広島カープの応援曲ばかり……まさか中京の吹奏楽部顧問はカープファン? って思ったね。でも面白いことに、広陵吹奏楽部が10年以上前から奏でていたチャンステーマはピクレディーの「サウスボー」。今ではドラゴンズのチャンステーマとして定着している曲だったりする。まるでマツダかナゴヤドームで広島・中日ファンが入れ替わって応援しているような、不思議な感覚に包まれたね(;^_^A
ところで、この広陵高校なんだけど、今や有数のNPB輩出校らしく、現役だけ見ても、新井良太(阪神)白濱(広島)西村(読売)上本博紀(阪神)俊介(阪神)吉川(讀賣)野村(広島)土生(広島)小林(読売)中田(広島)上本崇司(広島)有原(北海道日本ハム)上原(北海道日本ハム)吉持(東北楽天イーグルス)、それに阪神監督の金本を含めて、蒼々たるメンバー、一大派閥だったりする(;^_^A 今日の勝利は、きっと彼らの今日のプレーにいい影響を与えてくれたと思う。
それにしても、折角母校が甲子園で戦おうって日に限って登録抹消されるなんて、何て間が悪いんだ、堂林(中京大中京)!ヾ(--;)
均衡を破ったのは中京大中京。3回、先頭の1番伊藤康がバックスクリーンへの大会10号本塁打で1点を先制。2死後、四球出塁の4番鵜飼が盗塁などで三塁に進むと、5番諸橋が遊撃内野安打。足を絡めた攻撃で2点目を奪う。
リードする中京大中京は6回1死無走者で、先発磯村から背番号1香村へ継投。ここで試合の流れが変わった。
広陵の勢いは止まらない。1死三塁で6番大橋が代わったばかりの伊藤稜から勝ち越しの中前打。6回3番からの長短4連打で3-2と逆にリードを奪った。
中京大中京は9回に3点を追い上げたが、届かなかった。