神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

升毅んや?

 またもや昭和のディープな話題を(;^_^A

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 確か高校時代だったか、『突然ガバチョ!』なる関西のコッテリしたバラエティーが火曜22:00から放映されていた。メイン司会は笑福亭鶴瓶と“イモ欽トリオ”のブームがすっかり醒めてしまった頃の長江健次。爆笑パントマイムのコーナーを、まだ無名の笑福亭笑瓶が殆ど口をきかずに務めていた。公開放送で会場には常に多くの観客が居、また彼ら彼女らが番組に密接に関わっていくいくつかのコーナーも存在していた。中でも視聴者からの投稿を鶴瓶が読み、観客も巻き込んで、もし誰かが笑ったら途端に毎回バラエティーに富んだ「指摘マン」に“指摘”され、ボディービルダー2人(確か一人の名前は“塚本サン”だった(;^_^A)によって、一気に会場から退場させられる、というトンデモコーナーだった。毎回腹を抱えて笑っていた記憶がある(;^_^A

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 そんな数多の企画の中で、これもまた強く印象に残っているのは「恨みます」というコーナー。それは、上背のある色男が無言で直立している元へ、一般視聴者の女性が対峙し、勝手に自分の失恋話や相手への怒りを一方的に怒鳴り散らした挙げ句、全く何の関係もない男の横っ面を思いっきりひっぱたく、という理不尽きわまりないコーナーだった。ただ「ヒデェなあ」って思いながらも、毎回これもまた腹を抱えて笑っていた。


 実は後に、この"殴られ"男が、後に俳優として大ブレークする「升毅」の無名時代だと誰からか聞き、すっかり信じていた。「へぇ、あん時は惨めなヤラレ役だったのに、今はすっかりエラくなって……でも面影はあるよなぁ」って、今の今まで信じていた。
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 そんな訳で、今回ふと思うところがあって、「突然ガバチョ」をネット検索してみると、件の「恨みます」のコーナーの詳細も書いてあったが、そこにあるべき「升毅」の名は無く、代わりに「枡竹真也」なる名前が記されていた。ん? 「ますたけしんや」? これって「ますたけし」と2字しか違わないし、もしかしたら升毅の無名時代の芸名? なんて考えながら更に検索していくと、なんと「升毅」とは別人の「枡竹真也」なる人物が存在していたことを発見した!

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 この「枡竹真也」は、バレエダンサー! しかもなかなか著名なダンサーのようで、数多の公演をこなし、HPでも「日本人離れした長身でノーブルな容姿で、王子役から演技力を必要とするキャラクター役まで幅広く演ずる」と紹介されている位だった。しかし、そこに掲載されていたスチールを見ると、確かに「升毅」よりも「恨みます」の"殴られ"男に酷似していた、またネット上に残っているこのコーナーの映像で"殴られ"男は水着姿で登場するが、その研ぎ澄まされた肉体は、まさにバレエダンサーの精悍さを湛えていた。おそらくこのバレエダンサー「枡竹真也」と見て間違いないだろう。

 ただこのバレエダンサーがどんないきさつでこんな惨めな役を引き受けたのか、その真意は定かではないが、こうやって"昭和の謎(というか誤解)"がまた一つ解決するのはスッキリできて嬉しいね(;^_^A