これも“ガチンコ”
“双羽黒”こと北尾光司と“琴天山”ことアースクェイク・ジョン・テンタ。かつては横綱と一幕下力士だった両名は、やがてプロレス界に身を投じた。不可解な廃業後、全日本を経てWWFに移ったジョン・テンタ。そして自暴自棄な廃業の果てに新日本(ここでも破門)を経て、元関取・天龍源一郎率いるSWS(当時)に入門した北尾光司。
SWSがWWFと業務提携した生じたこの北尾ーテンタ戦は、過去の角界の“代理戦争”と言うにはあまりにも凄惨な遺恨マッチとなった。
角界での格下力士だったテンタに一時は敗北してしまった北尾の激昂ぶりはすさまじく、再戦となった神戸ワールト記念での一戦は、凄惨な試合となったという。
この度その映像をyoutubeで見つけることに成功したので観賞したが……「おい、プロレスは“筋書きのあるファイティングオペラ”だろ!」とつっこみを入れたくなるほど、“芝居”を越えた危機迫るものが、映像からひしひしと伝わってきた。このギラギラした感覚がたまらない!