神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

人の数だけ「正義」はあれど……

 「人の数だけ“正義”はあれど、“平和”はこの世にただ一つ! 護ってみせます! “愛”ある限り!」

 

 これは以前も紹介した、企画していた『平和の使徒 宮條愛』なる未完(制作自体まだ)のヒロイン活劇の中での、主人公の決め台詞(になる予定の言葉)だ。このセリフにもあるように、「正義」の中身は人によって、国によってまちまちだ。

 

 

 現在、ロシアによるウクライナ侵攻が続いている。両国の規模、軍事力を勘案すると、どう考えてもこれは「侵略」だ。最近でいえば、イラクによるクゥエートへの侵攻と同様だ。あの時イラクは多くの国から非難され、多国籍軍の攻撃を受け、国家元首が逮捕・処刑されるという事態を招いた。単純に考えて、当時のフセインの立場にプーチンはいるといっていい。しかし厄介なことに、ロシアは安保理常任理事国だ。いわばレフェリーが、自分の試合をさばいているようなものである。まさに国連的には“無法地帯”だ。

 

 勿論ロシアにはロシアなりの、ウクライナにはウクライナなりの「正義」「善」「悪」はあるだろう。だからこの事態を「正義」で判断しても意味がない。しかし「防衛」という意味合いは置いといて、「平和」ならば人間みな共通認識を持てるはずである。要は「不戦」。ようは「人の数だけ“正義”はあれど、“平和”はこの世にただ一つ」なわけで、勝った負けたを論ずるのではなく、今はただただ、取り合えず「一時停戦」でもいいから、人間が社会生活が破壊される行為だけはやめてほしい。今こそ皆が「平和」を希求すべき時である。