神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「食わず嫌い」はいけないけど、コスチュームも大事よ……

 先日『アンストッパブル』の“激アツ”ぶりをしたためたが、同時期にこれも再観賞した『バトルシップ』も、また“激アツ”な映画だった、そのクライマックス、あれだけ大嫌いだったアメリカ退役軍人たちが、これでもか、というくらいカッコよく登場するのは、どこか“プロバガンダ”臭を感じなくもないが、とにかく観ていて熱くなる。彼らによって“展示品”と化していた第二次世界大戦の往年の巨大戦艦ミズーリが出航し海原を航行するシーンは、今観ても胸が高鳴る。しかも今回、あのミズーリ航行シーンはCGではなく、実際の戦艦ミズーリが航行していたのだと知り、驚いている。

 

 

 本作に関しては、海上自衛隊員にして護衛艦みょうこうの艦長として登場する浅野忠信が実にいい役柄で、監督・制作者の日本に対するリスペクトも感じられて、日本人にとってもいい映画だったと思う。しかし当時本作は大コケした駄作だと酷評された(実際日本ではそこそこヒットしたようだ)ため、当時予告編は何度も何度も観たものの、公開当時はおろか、DVDレンタルが始まってからも、全然食指が動かなかった。しかしCSでの放映をきっかけに本作の魅力に気づくなんて……全く以て“風評”に影響された、情けない話であるヾ(- -;)

 

 

 さて、その風評というか“烙印”によって、もしかしたら見誤っているのではないか、と思う作品に、実写版の『ガッチャマン』がある。当時はそんなに劇場で映画を観る習慣がなかったとはいえ、子供の頃は必死になってアニメ(当時のテレビまんが)を観ていた本作の実写映画化なのに、映画館でもDVDでも観ることはなかった。そしてCSで放映された時も、後半から観て、地球滅亡のカウントダウンが始まった緊急事態の中、それでも“恋のさや当て”を繰り広げる科学忍者隊の面々の行動に辟易して、一方的に“駄作”の烙印を押してしまった。また当時の風評も概ね同じようなものだった。

 

 しかし、過去ブログの記事「剛力彩芽と“白鳥のジュン”」を読み直した際、当時の科学忍者隊の配役を見て、思わずうなってしまった。超一流というか、適材適所というか、オリジナルアニメと比べてその風貌に若干の違和感はあるものの、これだけ理にかなったキャスティグは他に考えられなかったのではないか、って感慨だ。松坂桃李綾野剛鈴木亮平は言うに及ばず、剛力彩芽もそのスレンダーなボディーは白鳥のジュン(本作では大月ジュン)にマッチしているし、後に『ウルトラマンジード』で主演する甚平役の濱田龍臣も、こしゃまっくれた“若い青年”役としては当時ベストの配役だったと思う。

 

 

 

 そう思うと、無性にこの実写版『ガッチャマン』が再観賞したくなったよ。この週末にTSUTAYA辺りで「旧作110円(税込)」だったら、借りてみようかしら(;^_^A

 

 もっとも、それでも不満がないわけではない。どうしても納得いかないのは、剛力彩芽演じるG3のコスチュームだ。どうして彼女だけ、オリジナルのアニメとは似ても似つかないあんな紫のコスチュームになったのだろう。あのコスチュームを正当化するために、名前を「白鳥」から「大月」に改名したならば愚の骨頂だ。往年のファンは当然、白を基調にし、露出度の高い白のワンピースに、白のニーハイブーツを身に纏った剛力彩芽の姿を期待していたにといないから。そういう外連味が制作サイドにあったならなぁ……

 

 

 往年のファンは、剛力彩芽にこんなコスチュームで登場してほしかったに違いない、こういうコスチュームで……(;^_^A