神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

くノ一衣裳の機能性

  映画化された『仮面の忍者赤影』(『赤影REDSHADOW』)には、ボンデージスーツと見紛う、黒づくめのくノ一が搭乗した。元来、当方の作品『ザ争奪戦っ!』もそうだったように、くノ一の衣装といえば「ミニスカ風着物」が主であり、黒子のような男忍者のそれとは異なり、「本当に機能的?」って思ってしまうくらい派手なものが多かった。まあ、「女ねずみ小僧」のような出で立ちだったら、機能的ではあろうが、流石に"華”はない。そう考えると映画的には女性としてのセクシーさを強調する煌びやかな着物の方がしっくりくるのかもしれない。

 

 さて、件の『赤影REDSHADOW』におけるくノ一の衣装だが、一見黒いミニのボディースーツに黒いグローブ、黒いニーハイブーツと見紛ういで立ちで、くノ一のイメージというよりは、どこぞの倶楽部の"女王様”然としているが、意外と忍者映画におけるステレオタイプのクノ一と比べたら、意外にも機能性を感じさせる。また肉体の露出部分が多いのが玉に瑕だが、それでも数多のくノ一の衣装も大して変わらない。ニーハイブーツ風脚絆のヒールがほとんどないのも機能性という意味ではポイントが高い。

 

 

 

 この『赤影REDSHADOW』の元ネタである『仮面の忍者赤影』がそうだったように、同様の『変身忍者嵐』のカスミといい、『快傑ライオン丸』の沙織といい、『世界忍者戦ジライヤ』の柳生麗破といい、特撮ドラマにおけるくノ一はあの典型的な女忍者衣装と一線を画したコスチューム姿を披露しているが、ピンクだったり淡いブルーだったりホワイトだったりと、色遣いにおいても荒唐無稽だった。それだけに、数多のくノ一衣装の中でも『赤影』のこの衣装が、意外にも一番もっともらしいくノ一の衣装だったといえるのかもしれない(;^_^A