アルコールも“金”も……

 今週の「有吉ゼミ」で、「チャレンジグルメ」のコーナーに出演した“ザ・マミー”なる芸人コンビの一人が、番組内で自分に高額の借金があることも、その原因として食費や生活費までギャンブルにつぎ込むんだ、って語っていた。それが事実か芸人独特の“ネタ”なのかは別にして、観ていて非常に不愉快な気持ちになった。

　別にここで「言葉狩り」をしようって話じゃない。ギャンブルによる生活の破綻をネタにするのはみっともないってことだ。ギャンブルは節度をもって楽しむからストレス発散に繋がるわけで、それを非常識で自堕落な姿勢を、しかもゴールデンの不特定多数が視聴する番組に中で、面白がって言うんじゃないよ、って思った次第。そんなの誰にもまねしてほしくないし、この芸人の意識の低さを感じさせた。勿論それで笑う者を射るだろうし、当人にとっては大きなお世話なんだおうけど……

　もっとも、ならば金をかけずに純粋にパチンコ台を買って楽しむとか、ゲームとして麻雀をするとかでは、きっと何の楽しみもないであろうことは容易に想像できる。おそらく酒飲みから言わせてもらうならば、アルコールとノンアルコールの違い位あるだろう。アルコールは体に毒と知っていながら、よりアルコール度数の高い飲料を求めてしまうのは、より多くの金を実際に賭けないと全然楽しくないギャンブラーたちと同じ発想だろう。

　要はアルコールも博打の金も、常識の範囲にとどめることこそ、正しい“付き合い方”ってことなんだよな(;^_^A