神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

咳をしたら隔離?(「咳をしても一人」)

 今日1月9日が「風邪の日」なんて、この御時勢、何とも洒落にならないなぁ……( ノД`)

 

 今ほど風邪の症状に人類が敏感な社会なんて、歴史的にも珍しいだろう。何といっても、今や世界中を席巻する新型コロナウイルズも、発熱と倦怠感という、風邪独特の症状から始まるのだから。今や咳やくしゃみは勿論、ちょっと鼻をすすっただけで周囲の刺すような視線を受けなければならなくなってしまった。ドリフターズ加藤茶の「ヘックション!」なんてくしゃみのギャグは歴史の彼方に消えてしまったようだ。 


  奇しくも先日、看護師のネタを書いたが、今この逼迫した状況の中で、まともな保障も期待できないまま、新型コロナ医療の最前線に担ぎ出された医師・看護師の苦労を考えると胸が痛む。それこそ、深作欣二監督『復活の日』の医療現場、とりわけ目にドス黒い隈をこしらえて、決死の医療に取り組む多岐川裕美の演技が脳裏をよぎる。あんな絵空事のような世界が、下手をすれば半年後に訪れるかもしれない、とい恐怖。そしてそんな恐怖心を徒に煽られた人々が、疑心暗鬼のまま他者を攻撃しかねない殺伐とした社会。支持者同士が対立し、暴徒と化し、死者まで出してしまったアメリカの社会不安も、その一端にはこの新型コロナ禍が深く影を落としているのかもしれない。

 

 

 しかしながら、重症患者が増えているという報道の裏で、感染者の社会復帰も始まっている。芸能界においても、当初志村けん岡江久美子といった傷ましい事例はあったものの、毎日のように著名な芸能人の完全事例が発表される反面、再びテレビドラマで活躍する“元感染者”も増えてきた。

 

 いずれにしても、もはやこの世から新型コロナウイルスが消え去ることはないのだから、通常の風邪やインフルエンザのようにいつかはある程度人類がコントロールできるウイルスになっていくのだろう。勿論その道のりは険しいだろうけど。

 

 「2020年あたりは、妙な年だった」と笑い飛ばせる時代が早く来ることを祈るのみである。