神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ヒロインとブーツ 番外編

 前に「ヒロインとライダースーツ」なるブログを掲載したけれど、当然ながらその出で立ちにはロングブーツが欠かせない。黒いキャットスーツに黒いグローブ、そして黒のロングブーツを装着して、初めて女捜査官(現代のくノ一)の黒ずくめのスタイルが完成する。実は『こんな学園見たことない!』における一条寺さやか(奥田圭子)の化身・ワルキューレさやかのコスチュームがまさにそれだった。そんなヒロインの王道スタイルで、ヌンチャク片手に悪党を伸しのだからたまらない(;^_^A

 

 

 それ以外にも、最近日本映画専門チャンネルの「蔵出し名画座」の枠で放映された“ダイニチ映配"前夜の大映映画『女殺し屋 牝犬』において、物語のクールで痛快な展開の妙もさることながら、主人公のアサシン・香代(江波杏子)の黒ずくめの“仕事”コスチュームは衝撃的だった。生憎グローブ・ブーツは着用しなかったものの、闇に暗躍する暗殺者としての存在感は抜群だった。

 

 

 また全編は未見ながら、『SAKI 鮮血のアーティスト』に登場する主人公・サキ(国分佐智子)の“殺人者"としての出で立ちは、まさに我がイメージする究極のスタイルだった。黒いロングコートに黒のミニスカ、そして黒の革グローブにロングブーツ。しかもそのスチュームこそが、彼女が"殺人兵器"として暴れ回る際の"アイコン"と化していることが素晴らしい!

 

 

 

 私は今まで"広島発ヒロインアクションムービー"というシリーズの中、「予定調和」「勧善懲悪」「基本コメディー」というノリで7本の映画を撮ってきて、「劇中一人も殺さない」をモットーにしてきたが、一度はシネマペロさんの『アイドルスナイパー』シリーズに倣って、前述の『女殺し屋 牝犬』のような作品を撮りたいと考えている。

 

 以前『特命探偵☆葛城アキ』を撮ったとき、オールアフレコだった関係で、序盤フレンチコートにピンヒールのブーツという出で立ちだったアキの登場シーンの音声を造る際、ヒールの「コツコツ」という音をシンクロさせて入れるのに随分骨が折れた記憶がある。これは尾行のシーンだったから別にヒールでも構わなかったけれど、実際の戦闘シーンにはそぐわない。

 

 

 

録音で骨が折れた『葛城アキ』尾行シーン2カット(Photo by Naoko Kato)

 

 そんなところを逆手にとって、例えば、女殺し屋のターゲットにされた悪党が彼女からひたすら逃げ、その姿が視界から消えたのに、彼女のヒールの音がどこからともなく響いてきて……なんてシーンを撮ってみたいな(;^_^A 逃げても逃げてもヒールの響きが迫ってくるみたいな……(;^_^A

 

 もしそんな作品が撮れたら"広島発ヒロインアクションムービー"の新機軸とも言うべき作品になりそうだ(;^_^A