神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

2つの「がんばろう」と復興のシンボル

 一応広島カープは勝ったらしいが、もうセントラルの火は消えてしまった今日、というか最近、関心はすっかりパシフィックに移ってしまった😢

 

 それというのも、パリーグでは小学時代から応援していた大阪近鉄バファローズ消滅後、恩讐を超えて贔屓にしているのがマリーンズなんだが(ちなみに「恩讐を超えて」というのは“10.19"があったから)、最近の快進撃で15日にも種を奪回しそうな勢いだったのだ。しかも序盤は首位のソフトバンクは日ハム相手に0-2のビハインドで、マリーンズの方は西武相手に3-0とリード。「これは首位奪回か!」って思っていたのに、終盤でうっちゃられての逆転負け! 折角ソフトバンクは負けたのに、いやはや何とも惜しく残念な結果になってしまった( ノД`)

 

 もっとも野球ネタとはいえ、今回はそんな勝敗の話ではない。今日はソフトバンクやマリーンズの試合以外にも、オリックスvs楽天という“合併騒動渦中”だった2球団の試合もBSで放映されていた。試合会場は大阪ドームならぬ神戸グリーンスタジアム(敢えて旧名で記す)で、しかもオリックスはその日、合併前のブルーウェーブの復刻ユニフォームで試合を行っていた。その右肩には、あの「がんばろう神戸」のワッペンが。最初は「オリックスのことだから、ユニフォーム復刻の際、ついでにつけたんだろう」なんてうがった見方をしていたが、実は阪神淡路大震災から25年がたったことを期しての、「がんばろう」ユニフォームの復刻らしかった。だから試合会場はドームではなく「ほっともっとフィールド神戸」だったわけだ。

 

 

 

 

 つい先日、横川シネマ!!で、川本じゅんき氏プロデュース・いまおかしんじ監督による『れいこいるか』を観賞したばかりなんで、この「がんばろう神戸」の文字はグッと胸を打つ。そして改めて四半世紀の時が流れたことを実感する。しかもこのタイミングでこのワッペンのついたユニフォームをオリックスの選手が着用したことに、何ともいえない感慨があった。

 

 

 思えば、結果的に合併球団から枝分かれする形で誕生したゴールデンイーグルスの本拠地・宮城県のある東北も、阪神淡路大震災から16年後の2011年に東日本大震災という未曽有の天変地異に翻弄されてしまった。合併騒動自体は神戸の地震から9年後の2004年だったとはいえ、何かと因縁深い両球団が、同様に肩口に「がんばろう」のワッペンを貼り、被災地の住民の励みとなり且つパワーをもらって共に日本一に輝いたことは、これもまた象徴的だ。思えば広島カープ球団も、原爆禍から立ち直ろうとする広島市民のシンボルとして誕生した球団だった。

 

 こんなドラマがそれぞれあるからこそ、地元のファンにとっておらが街の球団はかけがえのない存在になってるんじゃないかな。もちろん、それが悲劇があろうがなかろうが………