神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

広島インディーズムービー界って何ぞや!

 おかげさまで、今広島(市及び県)のインディーズムービー界は活況だ。単に私が把握していなかっただけかも知れないけれど、ここ最近の勢いは半端ないと思う。その中には、ウチのサークルのように、この広島の地で連綿と細々と撮り続けてきた団体もいる。かつて隆盛を極め、今また次なるステップを目指している団体もいる。昔この地で大活躍し、しばしの休眠期間を経てまた隆盛を極める団体もいる。そして、この地で新たに映画制作の組織を立ち上げた団体(そしてその代表の人)もいる。 

 舞台と違い、インディーズムービーの場合は、制作・脚本・撮影・演出・編集を一個人が務める場合も多く、よりパーソナルな世界である。ただし、それでも映画は一人では出来ない。そこに数多のスタッフキャストがいて初めて成立する芸術だ。それ故完成までの道のりの険しさは半端なく、ともすれば監督が“裸の王様”化することもざらだ。でも、それでも、映画に魅せられた人間は、敢えて“監督”となって“映画”を撮り続ける。かつて巨匠・パゾリーニは呟いた、そしてエドウッドJRも提唱した……「監督とは、常に“次回作”のことを考えているものだ」と。

 翻って、再び広島のインディーズムービー界の思いを馳せてみるが……FBやブログ等を見ても、やたら他者への“牽制”が目立つ。勿論、最終目標が決して“インディーズ”ではない人もいる。また、意に添わない他者の自主映画に嫌悪し「こんな映画が上映されたら、広島インディーズ界全般の質的低下に繋がる」なんて“杞憂”する人もいる。でもそんなちっぽけな自分の価値観に固執することなく、もっとメジャーの紐付きではなく、自由奔放に好き勝手に映画を撮る機会があってもいいんじゃないか?

 思えば去る2013年春に、殊の外自作品を叩かれたことがあるが、その同じブログ内で、同様に叩かれていた監督がいた。しかし、そんな中傷に腐る自分を後目に、その方は黙々と映画を撮り続けた。田舎のインディーズムービー界ではとかく軽んじられる“エンターテイメント”にずっと拘り、誰もが“ハードルを気にせずに”楽しめる娯楽映画を広島の地で撮り続けた監督がいた。たまに映画の感想をメールすると、即座に返信される律儀さを持った監督がいた。晩年病気にむしばまれながらに最後の最後まで映画制作に拘った監督がいた。IkkoProの浴本一行監督である。

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 その遺志をつくなんて、おいそれといえる義理ではないが、今後も映画を撮り続けることで、せめてもの供養にしたいよ……貴方からもらった映画批評への返信は消しして消せないです……合掌

※これを機に、広島インディーズムービー界の面々が、今後のことを考えなければならないのではないでしょうか?