神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ありがとうGS1200! ~「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」終了~

 本日開催した上映イベント「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」は紆余曲折の中、何とか終了しました。ここで「無事」と書けないのは、ご察しの通り、いろんなことがあったからです。

 

 

 

 

 上映作品は4本。それを2回ローテで流す予定でした。しかししょっぱなの上映で片方のトラックが再生できないトラブルに、いきなり外部出力を映写機本体の内臓スピーカーに切り替えて対処。次の作品は、映写フィルム最初のリードがうまく映写機にかんでくれず、映写がストップ。3本目はうまく上映出来たものの、4作目はリールの不調で映写を3度も止める羽目に。

 

 2回目の上映も、1本目は無事に流れたものの、2本目は再びリールの不調で冒頭の映写が中断、そして3本目は、1回目は何にもなかったのに、いきなり途中で音声が途切れるトラブルが相次ぎ、仕方なくDVDに切り替えようとしたものの、今度はプロジェクターの不具合でそれも不可能となり、「ままよ」とイベント中止も覚悟の上で再びフィルム映写にチャレンジしたら、今度は難なく音声が出る事態。すっかり忘れていた「映写機は"生き物”」を再確認することとなりました。幸い4本目は無事上映でき、何とか映写の方は終了しました。その後、アフタートークの時間があり、今回作品を提供してくれたBOXMANFILMの奥・池田両監督と共に、私も恥ずかしながら参加し、それでいてすっかり思いの丈を語らせていただき、イベントは終了しました。

 

 それにしても、上記のようなトラブルが再三起き、いくら無料上映会とはいえ、観客の皆様方には大変な迷惑をかけてしまいました。しかし、それでもトラブルを理由に席を立たれる方は皆無で、上映後のSNSなどを拝見しても、トラブルを好意的に見ていただいているのは、救われる思いだった。ホント、皆さま有り難うございます!!

 

 もっとも、結果論ながら、数多のトラブルに見舞われながら、それでも最後まで「8mmフィルム自主映画上映会」の名に恥じない、そして告知映像でも謳った「8mm映写機による貴重なフィルム上映」を完遂できたのは嬉しかったですね。そして、数十年ぶりに自室ではない会場のスクリーンに投影される8mm映画の醍醐味や独特の美しさに魅了されました。実相を変換したデジタル信号の集合体であるデジタル映画と異なり、その時間・瞬間が光によって直接フィルムに焼き付けられた8mm映画のライブ感というか実態感は、決してデジタルでは再現できないものだと思いました。そして思ったより状態のいいフィルムの映像によって、すっかり忘れていたはずの数十年前の撮影の記憶が、鮮明に甦ってきました。いろいろとトラブルで観客の皆様に迷惑をかけた身としては恐縮ながら、本当に貴重なイベントとなったとの思いがあります。

 

 それにしても、急遽のすばらしさを誇る、BMFの招待作品は当然ながら、拙作の『もっと、素直に…』と『思い出はあしたから』にさえ、図らずも感激してしまいました(;^_^A  『思い出はあしたから』に関しては、今回上映した『悪魔の誕生日』の池田監督を撮影監督に招聘していたからある程度のクオリティーを誇ることが出来たのですが、それから比べたら私の完全なる総指揮で制作した『もっと、素直に…』に関しても、洒落ながら今回はうんと「素直」に観ることが出来ました(;^_^A   そして、当時稚拙ながらその持てる技術の粋をそれなりに凝らして撮ったその心意気や、キャストの想像以上の頑張りを垣間見ることが出来て、とっても嬉しかったです。奇しくも、イチヱンポッポフィルム(IPF)の作品ながら、唯一IPFの上映会でかけられたことのなかった本作が。完成後30年近くたって、ようやくIPFの冠たる上映会で流せたのは、何か長年の胸のつかえがとれたようで、この時期に8mm映画の上映イベントを思い立ったIPFのメンバー二は深く感謝したいと思います(^^)

 

 今は、もうすっかり音信不通になったメンバーも含め、今回上映した全てのスタッフキャストと抱き合いたい気分ですね「(;^_^A

 

それでも麗しの8mm映写機、エルモGS1200クセノン(;^_^A(写真は観客の村本さん提供)

 

 それと、トラブルはあったものの、14年ぶりに電源を入れ、ほとんどウォーミングもないまま、いきなり1999年の「キネマ百景」の時の用な長時間連続上映を強いたものの、最後まで稼働してくれた映写機GS1200には感謝の思いしかないですm(_ _)m  「映写機は"生き物”」を再認識したのでそれを今一度肝に銘じ、もしまたこのようなイベントの企画が立ち上がったら、今回を教訓に、もっと映写機に寄り添った上映形態を模索したいですね(;^_^A