神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「一人じゃないんだ、日野ファミリー」

 先日のブログに書いたように、この4月1日から“四月馬鹿”でも何でもなく、新しい職場での生活が始まった。正直なれないこともあり、肉体的にも精神的にも大変な一日だった。

 そんなわけで、始終気を使いっぱなしだった勤務時間を終え、その後、前の職場に残した荷物の回収に行った。なにぶん“断捨離”が大の苦手だったし、私的な荷物も置いていたので、残した荷物はかなりの量。それで相当な“肉体労働”の末、何とか全て車のトランクやシートに押し込むことが出来た。

 

 そんな作業の折、ふと通りかかった同僚の方から声をかけてもらった。とても職務に忠実な真面目な方で、普段プライベートな話をすることもなかったので、転勤時の手続きの不備を指摘されるのかと思ったら、思いがけない言葉をもらうことになった。

 

 その話によると、その方は以前インディーズムービーに興味があって上映会にも足繁く通っていたそうで、その折に8ミリフィルム時代の拙作をご覧いただいていたんだそうだ。そのことをなかなか話す機会がなく、この度私が異動することを知って、今回話してくれたとのこと。

 そんな“サプライズ”に、私の胸は当然いっぱいになってしまった。「あまりお金を払ってなくて貢献できなくてすみません」とまで言って頂いたが、そんなことは毛頭ございません! そうやって観ていただいただけでも感謝! 感謝です!

 

 別れ際に深々と最敬礼して、その余韻に今も浸っている。映画制作を始めて36年。広島の地でイチヱンポッポフィルムを立ち上げて35年が経過したが、そんなささやかな映画活動も、決して独りよがりの無駄な作業ではなかったと、少しでも垣間見ることが出来た、素敵なひと時だった。

 

 

 もし他の方がこんなことを書いていたら、きっとこんなコメントを書くと思う。 「一人じゃないんだ、日野ファミリー」(by「走れ!歌謡曲)って(;^_^A