神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

イチヱンポッポフィルム35周年と、初めての試み

 ここんところずっと、CS(CATV)や地上波で観た映画やらドラマやらバラエティーやらの話題にばかり言及してきたけど、今回はインディーズムービーと当団体のことを書かせていただきます。

 

 1986年(昭和61年)にそれまでの大分での大学生活を終えて帰広し、一時は映画制作を諦めたものの、たまたま職場に8ミリフィルムに詳しかった方がいらっしゃったことと、幸いキャスト・スタッフを務めてくれる人材に恵まれたことで、早くもその夏に映画を製作しました。その際、学生時代の友人に手伝ってもらって、尾道出身のその彼から、大林宣彦監督の『さびしんぼう』に印象的に登場する福本渡船の地元愛称が“壱圓ぽっぽ”であると知らされたことで、当初「『いつも見ていたヒロシマ』実行委員会」と勝手に名付けていたグループ名を「イチヱンポッポフィルム」の改称しました。末尾に「フィルム」とつけたのは、当時は老舗団体の「BOX MAN FILM」さんをはじめ、組織名に「フィルム(FILM)」とつけるのがトレンドだったためです。

 

 『いつも見ていたヒロシマ』のロケ風景写真。右上の男性が、私に「壱圓ぽっぽ」のことを教えてくれた、実質上の“サークル名付け親”である同級生のK君(;^_^A

 

 そうやって1986年に処女作『いつも見ていたヒロシマ』と共に誕生したイチヱンポッポフィルムは、今年2021年でちょうど35周年を迎えます。その間作品数43本を制作し、監督に名を連ねたのが延べ17名(「キネマ百景」の委託監督9名を含む)、上映会も広島をはじめ、東京・大阪・福岡などで行ってきました。私も、当初は個人レーベルに過ぎなかったイチヱンポッポフィルムがそれなりにサークル化して、「イチヱンポッポ所属」をメンバーが名乗ってくれたり、一応広島の映画制作団体として認知されたのは、この上ない喜びです。

 

 こちらが、ウチのサークルにおける「東宝マーク」「東映マーク」「松竹の富士山」に相当するIPFマーク。「広島発ヒロインアクションムービー」をご覧になる方にとってはおなじみの、変形していくIPFマークは、1998年のイベント「キネマ百景」で委託制作作品を提供してくれた「なにわ天閣」監督のアイディアによるもの。

 

 そんなイチヱンポッポフィルムも、昨年2月の上映会以降、これも新型コロナウイルスの影響によって、上映会はおろか映画制作に至るまで何もできない、という厳しい時間を過ごしてきました。そんな中、この度新たにオンライン配信による上映イベントに挑戦することになりました。そのタイトルも「Project of the Artist~オンラインでつなぐ創作の輪~」で、「広島市文化芸術の灯を消さないプロジェクト」という冠もついています。内容は以下に記しますが、映画・音楽(ライブ)・スチール(スライドショー)・朗読がコラボする画期的なイベントになる予定です。あいにく私の作品出品はないため、このブログに興味を持っていらっしゃるヒロインアクションファンの方々には、凡そ趣の違うイベントになってしまいますが、またイチヱンポッポフィルムの別の一面も垣間見ていただけたら幸いです。日時は今月1月30日の17:00~の開始で、今回全て無料配信いたしますから、これも下記のアドレス(イチヱンポッポフィルム Youtubeチャンネル)でYoutube上に流れるものをご覧いただけたら幸いです。

 

 

 何はともあれ、結成35周年を迎えたイチヱンポッポフィルムの、今年最初のイベントです。ネット上で距離は関係ありませんので、全国の皆様のアクセスを何卒よろしくお願いいたします。どこかで私自身も出てくるかもしれませんので(;^_^A

 

 

広島市文化芸術の灯を消さないプロジェクト 

 Project of the Artist~オンラインでつなぐ創作の輪~

 

 新型コロナウイルス感染症拡大により、上映会の延期など、創作・発表活動が阻まれた2020年。
 先が見えない不安な日々は続いていますが、少しでも前に進むために、このたび「新しい生活様式」に配慮しながら“共助の精神”に立って文化芸術の灯を守る取組「広島市 文化芸術の灯を消さないプロジェクト」として、仲間達とともに映画+音楽+写真+朗読の「オンライン配信」イベントを開催します!

 

《石井清一郎 映像WORKS with Artist オンライン配信》
 内容:石井清一郎監督作品「凪いだ、あの夏の日」、石井清一郎製作総指揮 新作MV「For Absent Friend -ここにいないあなたへ-」、プレパラート(小方祐馬、篠原新治、他)によるライブ、越後佐知子撮影による写真、朗読(朗読者後日発表)を配信します。

■石井清一郎監督作品「凪いだ、あの夏の日」:
 失恋し、仕事も解雇され絶望の淵に立たされた青年が河川敷で少女と出会う。その少女に青年はどこかで会った記憶があるが思い出せない。少女の不可思議さが気になりつつもどこか懐かしさを抱く青年だが…。2018年第一回エディオン蔦屋家電フォトコンテストで大賞を受賞したスチルカメラマンでもある石井清一郎が初めてメガホンをとった意欲作。青年と少女が触れ合う儚い瞬間を美しい映像で描いた中編ファンタジー。(35分)
〇出演:有田賢生、Anne、井原武文、貢藤十六、廣瀬瑠花、みつふじひろあき、黒長未知子、黒長深優、黒長千笑、黒長雄大、越後佐知子、加藤尚子、松永恭平、爽田にこ 
〇音楽・詩:小方祐馬/プレパラート
〇スチル:越後佐知子、古原嗣健
〇アドバイザー:恵南牧、胤森淳、伊藤たえ
〇フライヤーデザイン:示京子
〇制作進行・録音:加藤尚子
〇脚本・撮影・編集・監督:石井清一郎
〇企画・制作:イチヱンポッポフィルム

■石井清一郎製作総指揮 新作MV「For Absent Friend -ここにいないあなたへ-」
 このイベントのために制作した新作となるショートムービーテイストのミュージックビデオを配信します。
〇出演:高口奈月、吉松優衣奈、小山さき、松本朋栞、泉舞衣子、田川美由紀、木村みどり、田浦亜理砂、島原智子、塩田靖、伊藤敦、播野剛、志水一則
〇音楽:小方祐馬
〇スチル:Sachiko Echigo
〇制作:加藤尚子
〇協力:鏑木悟道/がはらださん
〇撮影・編集・監督:吉松幸四郎
〇制作総指揮:石井清一郎
〇企画・制作:QMF/イチヱンポッポフィルム

■プレパラートライブ(音楽):
 小方祐馬、篠原新治、他により、映画のために制作した音楽やオリジナル曲などライブ配信します。

■ 越後佐知子(写真):
映画・映像のために撮影したスチル写真を中心に、新作を含む作品を配信します。

■ 後日発表(朗読):
小方祐馬(プレパラート)が書いた詩を朗読し、ライブ配信します。

↓視聴はイチヱンポッポフィルム Youtubeチャンネル(視聴無料)へ
https://youtu.be/JwHWwE3Q_Wg
※現時点で上記で予定していますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、中止、延期となる場合があります。