港町情緒とヒロイン
眼下に広がる門司のレトロな町並み。まさに異国情緒を感じさせる。港のマドロスが日活無国籍アクションの“ダイヤモンドライン”なら、国際港に降り立つ女拳法師といえば、何といっても『女必殺拳』シリーズにおける志穂美の悦ちゃんをおいて他にない。鈴木則文御大の脚本(本当は監督予定もスケジュール上降板)による『女必殺拳』は、元々香港スターのアンジェラ・マオ主演で企画されたが、彼女の降板によって、サニー千葉の猛プッシュにより、志穂美悦子が大抜擢された。まさに“シンデレラ・ガール”である。しかし彼女の美貌とたぐいまれな身体能力は、日本における本格的なアクションヒロインの誕生を予感させ、事実彼女はアクションが出来て主役も張れる女優の先駆けともなった。あの映画では大抵横浜の港にたどり着く所から物語はスターとするんだけれど、ここ門司の港を見て、ふとそんな思いに駆られたよ。
彼女と比較したら、まだまだ「ヒロインアクションムービー」ならぬ「ヒロイン映画」の域に達したに過ぎない当方の“広島発ヒロインアクションムービー”シリーズ(現在全8作)なんだけど、地元の劇団・個人の協力や女優の身体能力も相まって、徐々にアクションの分野も向上しつつある。これからお、また新たなヒロインの構築を図りながら、「MCU」のような登場ヒロインの融合も目指し、今後とも邁進していきたいと思っている。
〈イチヱンポッポフィルム・広島発ヒロインアクションムービー・ラインナップ〉
『令嬢探偵★モロボシアイ~広島より愛をこめて』(2008年公開)
『天使諜報★神宮寺真琴~狙われた生徒会長~』(2009年公開)
『天使諜報★神宮寺真琴~市民の敵は場外へ飛ばせ!~』(2009年公開)
『天使諜報★神宮寺真琴~シンデレラの懸賞金~』(2010年公開)
『特命探偵☆葛城アキ~郷土の怒りをぶちまけろ~』(2013年公開)
『電光石火☆八城忍」(2016年公開)
『学園特捜☆伍代聖羅~戦士の休息~』(2016年公開)
『女子高生戦士☆英あいり』(2017年公開)
『台車ガール』(近日公開)
『天使諜報★神宮寺真琴~狙われた生徒会長~』(2009年公開)
『天使諜報★神宮寺真琴~市民の敵は場外へ飛ばせ!~』(2009年公開)
『天使諜報★神宮寺真琴~シンデレラの懸賞金~』(2010年公開)
『特命探偵☆葛城アキ~郷土の怒りをぶちまけろ~』(2013年公開)
『電光石火☆八城忍」(2016年公開)
『学園特捜☆伍代聖羅~戦士の休息~』(2016年公開)
『女子高生戦士☆英あいり』(2017年公開)
『台車ガール』(近日公開)
(番外編)『THE 争奪戦っ!』(2019年公開)