神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『今日から俺は!!』のOPフォントに昭和ドラマのティストを観た!

 10月より始まった、日テレのドラマ『今日から俺は!!』。「まあどうせ軽いノリの“当世風青春ドラマ”なんだろ」って、橋本環奈の“黄マフラー・厚化粧のぶっ飛びセーラー服女子高生”ぶりぐらいしか興味ねぇな、なんて高をくくっていたのだけれど、先週たまたま観賞して、その面白さにブッたまげてしまったよ(;^_^A

 このドラマの面白さは、かの「ビーバップハイスクール」に代表される典型的な昭和の“ツッパリ映画”を、そのテイストを尊重しつつも過剰なまでにデフォルメした演出に尽きる! 登場人物はみな典型的な(そして『飛び出せ青春』や『愛と誠』のような年齢不詳の)ツッパリ不良高校生で、スケバン役は無理矢理コテコテのドハデメイクをさせられた感ありありのアイドルで、しかも野郎達は長ランの詰襟(一部ブレザー)、女共は裾の長いプリーツスカートを履いたセーラー服姿と、まさに昭和の残滓ともいうべき出で立ち。そんな時代遅れのステレオタイプな不良たちが、馬鹿馬鹿しいまでにありえないバトルを披露する。昭和世代にとっては、当時を懐かしみ且つ笑い飛ばす、という、今時の帯ドラマじゃ味わえない絶妙のテイストで描かれている。

 このドラマを演出する監督の名に「福田雄一」の名を見つけて、なるほど、と納得(;^_^A 彼は映画『女子ーズ』や『コドモ警察』で、昭和のテイストを尊重しつつパロディーとして笑い飛ばす演出に長けている。しかもテレ東のドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズでは、全編“蛮刀を振り回して大見得を切った敵を拳銃の一撃で何の間もなく撃ち殺すインディージョーンズ”のごとき“すかしっ屁”のような演出を徹底している、違いのわかる監督である。彼の手にかかれば、こんなドラマもお手のモノだろう(;^_^A

 ところで、このドラマで一番感激したのは、そのOPシーン。主題歌が往年の「横浜銀蠅」メンバー・嶋大輔の名曲「男の勲章」のカヴァーであったり、主要メンバーのライブシーンが歌の背景だったりするだけで感激モノなんだけれど、それ以上に、OPのタイトルテロップに、「セントラルアーツ」や“80年代東映系ヒロインアクションドラマ”で頻繁に使われていた独特のフォントを敢えて使っている点(←これわかる人にはわかる!)に、大いに感動した! 福田監督のこと、間違いなく“確信犯”であろう(;^_^A



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 そこで思い出したのは、拙作『女子高生戦士☆英あいり』のOPのこと。『英あいり』のOPは主人公あいりのライブシーンに主要キャスト・スタッフのテロップがインサートされる形になっているんだけれど、どうして頑なにこんな演出に拘ってしまったか、今回の『今日から俺は!!』のOPを観て、ようやく思い出したよ。それならば、次の上映機会までに、こっちも「昭和独特のフォント」に差し替えておこうかな(;^_^A