神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

インディーズムービー、真の自由を考察する

 過日、「若松孝二 性と暴力の革命」(現代書館鈴木義昭若松孝二著)を今盛んに読んでいることを書いたけど、その中で、」監督が『完全なる飼育 赤い殺意』の制作に関するコメントを並べている中、本当は東京都足立区で起こった『女子高生コンクリート詰め殺人事件』に激しい憤りを覚え、『~赤い殺意』より前に、こちらの方を映画化したかった、との思いを吐露する場面があった。しかもその理由は、加害者たちが許せなく、映画の中で彼らを文字通り“ぶち殺す”演出をしたいと考えてのことだったらしい。

 こんな言動は当然現社会では非人道な発言だ。しかし一人の少女の人生を残酷な形で台無しにした輩を心から憎み、その再発を防ごうとしたか否かは別として、その少女の、そして彼女に関わる全ての人々の溜飲を下げる映像を映画という虚構の世界ながら描きたいと考えた若松監督の心意気には心から賛辞を送りたい。

 ただそんな若松監督の前にそびえ立つのは「映倫」であり“モラル”という名の「自主規制」だったりする。だから若松監督も思いのままに自分の感性に従った映画を撮るのは難しかったかも知れない・。

 だからこそ、映倫にもマスメディアの“忖度”に対しても自由な我々インディーズムービーの、とりわけ原爆の惨禍にも苛まれた広島の映画人だからこそ出来る企画もあるはずである。

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 勿論それを描くのはとてもヘビーなんだけれども、一度しかない人生なんで、もっときちんとしたメッセージを発信できるよう努力していきたいと考えている(;^_^A 「怒り」も「冒険」も含めて(;^_^A