1976年版の『キングコングの逆襲』?
本作の約9年後に日本で公開されたジョン・ギラーミン監督のリメイク版『キングコング』。この映画の売りは、何といっても等身大のロボットコング(メカニコングではない(;^_^A)。コンピューター制御で動作する、という触れ込みだった。とはいうものの、実際に全身が登場したのは、ニューヨークに連れてこられたコングが暴れ回る直前の数カットのみ。その姿はまさに人形然とした“でくの坊"だったヾ(--;) 後はヒロイン・ドワン(ジェシカ・ラング)と戯れる掌と腕が部分的に使われていたっけ。
しかし、当時は全編このロボットコングで撮られたと信じ切っていた。今思えば合成見え見えのカットも数多くあったのに、「やっぱハリウッド凄ぇ!」って思ったものだった。オリジナルに対し、本作ではライバル怪獣が大蛇のみってのも、「きっと等身大のモンスターを作れなかったから大蛇だけにしたんだろうな」って好意的に受け取っていた。その後、やはりというか、殆どのコングのシーンは、特殊メイクの第一人者リック・ベーカーの着ぐるみによる撮影であったことに気付き、「何だ、『キンゴジ』や『キン逆』と一緒じゃん』ってガッカリしたのを覚えている(;^_^A
今改めて観たら、ミエミエなんだけどなぁ…… でもそれなりに着ぐるみ独特の愛嬌はあるけど(;^_^A
もっとも、先に書いた私と同じ思いこみをした監督もいて、その名はスティーブン・スピルバーグなんだけど(;^_^A、彼は76年版の『キングコング』に痛く感動し、そしてロボットコングの活躍を信じて疑わず、この作品で特撮を担当したイタリア映画人カルロ・ランバルディを自作の『ET』に招聘したのだそうだ……らしいよ(;^_^A