神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

1976年版の『キングコングの逆襲』?

 昨日の「東宝特撮王国」は、“1/25シリーズ"第3作目の『キングコングの逆襲』。その前半の特撮シーンを観ているうちに。ふと思い出したことを……

 本作の約9年後に日本で公開されたジョン・ギラーミン監督のリメイク版『キングコング』。この映画の売りは、何といっても等身大のロボットコング(メカニコングではない(;^_^A)。コンピューター制御で動作する、という触れ込みだった。とはいうものの、実際に全身が登場したのは、ニューヨークに連れてこられたコングが暴れ回る直前の数カットのみ。その姿はまさに人形然とした“でくの坊"だったヾ(--;) 後はヒロイン・ドワン(ジェシカ・ラング)と戯れる掌と腕が部分的に使われていたっけ。

 しかし、当時は全編このロボットコングで撮られたと信じ切っていた。今思えば合成見え見えのカットも数多くあったのに、「やっぱハリウッド凄ぇ!」って思ったものだった。オリジナルに対し、本作ではライバル怪獣が大蛇のみってのも、「きっと等身大のモンスターを作れなかったから大蛇だけにしたんだろうな」って好意的に受け取っていた。その後、やはりというか、殆どのコングのシーンは、特殊メイクの第一人者リック・ベーカーの着ぐるみによる撮影であったことに気付き、「何だ、『キンゴジ』や『キン逆』と一緒じゃん』ってガッカリしたのを覚えている(;^_^A

今改めて観たら、ミエミエなんだけどなぁ……  でもそれなりに着ぐるみ独特の愛嬌はあるけど(;^_^A


 そんなわけで、件のコングと大蛇のシーンて、丘と海の違いこそあれ、『キングコングの逆襲』前半の、海岸に登場した大蛇とコングの死闘と何ら変わらないじゃないか、って改めて思ったね。どちらも着ぐるみのコングが人形の蛇を振り回しながら生命観を出そうとしている演出なんだから……あたかも「箒相手でも名勝負をする:」アントニオ猪木のように……

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 もっとも、先に書いた私と同じ思いこみをした監督もいて、その名はスティーブン・スピルバーグなんだけど(;^_^A、彼は76年版の『キングコング』に痛く感動し、そしてロボットコングの活躍を信じて疑わず、この作品で特撮を担当したイタリア映画人カルロ・ランバルディを自作の『ET』に招聘したのだそうだ……らしいよ(;^_^A