神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

広島発ヒロインアクション版“SP映画”について

 手前味噌ながら、現在当団体イチヱンポッポフィルムで制作した「広島発ヒロインアクションムービー」は計8本。うち、不肖私が脚本監督した7作品を振り返ると、最初の2作品(「『天使諜報★神宮寺真琴』シリーズの「狙われた生徒会長」「市民の敵は場外へ飛ばせ!」)は共に25分弱の作品で、丁度民放テレビの30分枠に収まるような尺だったんだけど、その次の同「シンデレラの懸賞金」から、“換骨奪胎”した元ネタである未完のオリジナル作品の脚本の長さもあって、一気に45分と倍近くの尺になり、次回作の『特命探偵☆葛城アキ』も40分弱、更に次の『電光石火☆八城忍』に至っては、とうとう50分を超え、30分枠どころか、最近の連ドラの初回特別枠に匹敵する尺になってしまった。更に最新作の『女子高生戦士☆英あいり』に至っては、1時間弱と、どんどん長編化が進んでいる。そんな狭間(「八城忍」と「英あいり」の間)に撮ったのが、『学園特捜☆伍代聖羅』である。

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 本作の尺は24分。初期の2作品の頃に戻ったような尺である。もともと本作は、スタッフキャスト(私含む)の都合もあって、真冬の寒い中、実質2日半で撮った作品である。キャストも7人と少数精鋭。天候などに左右される中、まさに勢いで撮ったようなものだった。でもその分肩肘張らず、結構リラックスして撮ったような気がする。

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 ところで、往年の邦画界でプログラムピクチャー百花繚乱の頃、松竹では「姉妹編」という語源からシスター映画(SP)という50分弱の「添え物映画」を量産したというが、そんな意味でも『伍代聖羅』はいい意味で“広島発ヒロインアクションムービー”の「SP映画」だったといえるかも知れない(;^_^A

 もっとも、この30分弱の尺の作品の方が、いろんなイベントやコンクールなどの上映条件を満たす、という意味では需要に叶っていて、その分上映していただく機会も多くなる。本作も広島封切に先駈けて「新宿アクション映画祭」で初公開されたいきさつを持つ。

 そう考えると、たまにはこんな「SP映画」としての「広島発ヒロインアクションムービー」作品を撮っていってもいいのかな、なんて思ったりするよ(;^_^A