神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

私の中のエドガー・アラン・ポー(;^_^A

 今日1月19日は、かのエドガー・アラン・ポーの生誕日なのだそうだ。

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 私の記憶が正しければ、ポーが描いた『モルグ街の殺人』に登場するオーギュスト・デュパンが、世界最古の名探偵(ホームズ・ポワロ・明智小五郎の大先輩格!)だったと思うが、その彼が登場する僅か3作(他に『盗まれた手紙』『マリー・ロジェの謎』)の推理小説よりも、むしろ怪奇幻想的な作品の騎手というイメージの方がやはり強い。

 そんなポーの怪奇小説『メッシェンガーシュタイン』『ウィリアムウィルソン』『悪魔に首を賭けるな 』を、ロジェ・ヴァディムルイ・マル、フェディコ・フェリーニら欧州を代表する監督によってオムニバス映画化した『世にも怪奇な物語』は、私にとってとても強烈な映画だった。一作目の『黒馬の哭く館』は、主演の当時監督夫人でもあった“バーバレラ”ことジェーン・フォンダが透き通るように美しく、実の弟ピーター・フォンダとの近親相姦的なラブロマンスも怪しく危うくてハラハラしたし、『影を殺した男』では、アラン・ドロンの氷のような冷酷さと、中盤の医学生による美女解剖(未遂)シーンのいかがわしさが半端なかったヾ(--;) そして何と言っても『悪魔の首飾り』に登場する少女の悪魔の節目使いの怖いこと怖いこと……! 所見ですっかり“トラウマになってしまった苦い過去がある(;^_^A

 また我が敬愛するロジャー・コーマン御大も『アッシャー家の惨劇』『恐怖の振り子』『姦婦の生き埋葬』『黒猫の怨霊』『忍者と悪女』『赤死病の仮面』といった一連のポー原作作品を格調高く(それでも低予算で)撮り上げている。コーマン御大を語る上でもポーの作品は欠かせない。

 そして何と言っても、エドガー・アラン・ポーなくして、偉大な日本の推理作家「江戸川乱歩」は誕生しなかったわけで(ご存じのようにこのペンネームの由来はポーの名に漢字をあてがったもの)、当然その先にある「江戸川乱歩の美女シリーズ」も存在し得なかったのである(勿論このペンネームがなくても平井太郎氏は推理小説を書いただろうけど(;^_^A) そうなると、「江戸川乱歩賞」もインディーズバカ映画の傑作『江戸川ファイト』も生まれなかっただろうヾ(--;) 何とも日本にも偉大な足跡を残したものだ(;^_^A

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 自分の好きな世界とポーとの接点を改めて垣間見たような気がするね(;^_^A