素顔の「反逆同盟」
『セーラー服反逆同盟』といえばスカーフと制服(冬服)のカラーリングが真逆の“白いセーラー服”がクライマックスの戦闘シーンのイメージだった。そこに馬鹿馬鹿しいまでのサイケなメイクと、“白黒”な衣装に彩りを添えるかのごとき“赤いグローブ”“真っ黄なチェーン”などの武器が相まって、素晴らしすぎる空間が演出されるわけだけれど……そんな彼女らの通う“悪の巣窟”黒鳥学園の制服は「東映系80年代ヒロインアクション」の“規定服”とも言える(「スケバン刑事」も着用した)セーラー服に赤いスカーフ(ネクタイ?)の組み合わせである。
そこで今回思いがけず拾った画像は、その黒鳥学園の制服に身を包んだまま、ノーメイク(サイケのは、って意味)でおのおのの武器を構えている反逆同盟3人の姿。何ともいえず、実に新鮮だ(;^_^A とくにあのサイケなメイクは、たとえ異形の姿で戦闘シーンに華を添えようと思った演出であったにせよ、あまりにも馬鹿馬鹿しく、彼女らの州の素の(つまりノーマルな高校生を演じているときの)清楚さ・精悍さを見ているだけに、実に勿体ないと思っていた。それゆえ、このスチールこそ、実は個人的にはこの番組に求めていたスタイルだった。特に真面目なキャラで暗い影を持つ高坂ユミ役の仙道敦子には、こっちの方がよっぽど似合っている。もっともこれでいくとモロ「スケバン刑事」とカブってしまうけど……(;^_^A
本作に限らず、「スケバン刑事」シリーズでも、特写やオフショットなどで意外な女優たちの姿を拝見する機会に恵まれたりするが、なまじかれこれ30年以上前のことだけに実に貴重で、且つ当時に思いを馳せさせてくれる大切なスチール群だと思う。
またこんな世界観の復活を求めて止まない(;^_^A