神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「“ゴジラ”の下のドジョウ」的怪獣映画まつり!(;^_^A

 つい最近も“東宝フランケンシュタインまつり”を敢行してくれたチャンネルNECOがまたもややってくれたよ!! "GUILALA""GAPPA""GAMMERA"と"非東宝一枚看板怪獣"そろい踏みのスペシャル企画だ!  このラインナップが個人的なDVD観賞ではなく、たとえCATV局とはいえ公共の電波で放映され、かの倍賞千恵子の歌声から始まり、美樹克彦の燃えるような歌唱を堪能した挙げ句、ひばり児童合唱団と一緒に「ガメラの歌」を歌う展開が起こるような時が来るとは、正直思いも寄らなかった(;^_^A

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 さて今回のラインナップは、東宝ゴジラに「大映」「松竹」「日活」が対抗した、というよりは、怪獣映画で外貨を稼ぐ東宝に、「後れを取るものか!」と参入した、いわばドル箱「ゴジラ」の下の"どじょう"を当て込んで制作された映画群だと思っている(だから今日のタイトルは「柳の下の"ゴジラ"」ではなく「"ゴジラ"の下のどじょう」!(;^_^A)。その証拠に、松竹と日活はこれ一本で早々に特撮怪獣映画から撤退してしまったもの(松竹の『昆虫大戦争:』『吸血鬼ゴケミドロ』は一応"怪獣映画"のカテゴリーではないモノとする)。唯一大映の「ガメラ」だけは倒産の憂き目に遭う1972年まで計7作品制作と健闘していたけど……

 で、その夢のような「怪獣映画まつり」なんだけど、生憎"家族サービス"の関係で、観賞開始が『宇宙大怪獣ギララ』のラスト7分前から……よって「月面の檜風呂」も「基地でちらっと手を振る若かりし藤岡弘、」も、果ては「ギララ」の姿さえ観ることが叶わなかったが、ラストに流れる倍賞千恵子の「月と星のバラード」を聴いて、「ああエンディングは彼女が歌ってたんだ」と再確認出来た。当時としては結構力を入れてたんだな、松竹(;^_^A

 『大巨獣ガッパ』では、今まで以上に劇中の"日活無国籍アクション"の雰囲気を感じた。一緒に観た家内は端役で登場する若かりし藤竜也に驚き、若き山本陽子は「垢抜けてない」と「鼻で笑い、娘たちはめまぐるしい展開に「何故」を連呼し、私は黙々と映画世界に没頭した(;^_^A  新たな発見といえば、ガッパが破壊する城が「熱海城」だったんだ、ということ。それにしても「大阪城」「名古屋城」と比べたらかなりマイナーな"観光城"なのに、東宝の『キンゴジ』を含め2度も怪獣の攻撃にさらされていたのは驚いた。しかも『キンゴジ』同様、2頭の怪獣によって破壊されるところまで一緒とは……いやはや(;^_^A  でもやっぱりラストは泣けるよなぁ……(;^_^A

 『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』に関しては……個人的にはこの作品がシリーズ中一番好きなんで(;^_^A  「本格怪獣映画」と「お子様ランチ」とのブレンド具合が絶妙で、ストーリーも緻密、劇中人間が喰われるショッキング描写もあり、切断される自動車シーンなどコミカルなカットもあり、実に飽きさせない。しかも怪獣対人間の一本調子な展開ではなく、その裏に道路公団と地元反対集団(実は地上げ目的)との葛藤も描かれていて、超一級の怪獣特撮映画に仕上がっている。勿論今の時代の感覚で観れば結構“穴だらけ"“つっこみ所満載”なんだろうけど、それは時代の推移による技術革新の差によるものなので、別に気にする必要もない(;^_^A

 そういえば今回ラインナップされた作品は全て、登場する自衛隊の戦闘機は「F104」だった。対して東宝特撮で「F104」が登場するのは確か『地球防衛軍』と『宇宙大怪獣ドゴラ』のみだったと記憶している。そんな制作時期による時代背景を考察するのもまた楽しい(;^_^A

 何はともあれ、いい春の夜を堪能させてもらったよ(;^_^A