神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『Godzilla vs. Kong』は“東宝”版に迫れるか?

 先にも紹介した、今月公開の『キングコング:髑髏島の巨神』を経て、いよいよレジェンダリー・ピクチャーズ版“キングコング対ゴジラ”の『Godzilla vs. Kong』が2020年公開に向けて制作決定とのことだ。2020年となると、馬鹿馬鹿しい利権にまみれた挙げ句、『ウルトラマン』第19話「悪魔はふたたび」よろしく、“バニラ”“アボラス”でもないのに、リアルに旧国立競技場まで破壊してしまった同年開催の五輪より、よっぽどこっちの方が興味あるね(;^_^A

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 しなしながら、最大限の期待と共に一抹の不安がないわけでもない。これは飽くまで個人的見解ながら……“昭和ゴジラ”全15作の中で、ずっと『キンゴジ』が一番だと思っていたんで、それを考えると今回の「キンゴジ」復活は諸手を挙げてリメイクに賛同……ってことになるはずなんだけど、実は果たして「アメリカ(ハリウッド)」という環境のことで、オリジナルの持つスラップスティック的人間喜劇を描けるか……否……理解して描く意思がアメリカサイドにあるか否かが大いに心配でもある。

 オリジナルの『キングコング対ゴジラ』と言えば、何といっても、コメディーリリーフのパシフィック製薬多胡宣伝部長(有島一郎)の破天荒な言動を中心に据えたギャグが実に素晴らしく、個々の怪獣の登場シーンは実に恐ろしく描かれて十分大人の観賞に堪えうる作りにはなっているんだけれど、本当は全編笑い転げて観る映画って認識がある。だから一番好きだった。

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 でも今回の『Godzilla vs. Kong』では、二頭の怪獣の死闘をシリアスに激しく描くのではないか。その過程で多くの人間が命を失うくだりがCG技術を使ってリアルに生々しく描かれそうな気がする(確かに東宝版でもおそらく多くの人名が失われたのだろうけど、その描写はなかった)。それでは『キングコング対ゴジラ』の時の面白さ・外連味が失われた、単なる怪獣の闘いの物語になってしまいそうだ。それに伴って人間ドラマもシリアスになって、下手をすれば“怪獣災害ドラマ”になるかもしれない。

 そんなわけで、期待と不安半々で3年後を迎えることになりそうだ……(;^_^A


 レジェンダリー・ピクチャーズが製作する、ハリウッド版「ゴジラ」と、新たに描かれる「キングコング」が将来的に映画共演する計画があると伝えられていたが、ワーナーが「Godzilla vs. Kong」の公開を正式に発表した

 トム・ヒドルストンが主演する新キングコング「スカルアイランド」が2016年11月(実際は2017年3月)に公開。その後、「GODZILLA ゴジラ」続編が2018年に公開。

 そしてその2つの作品がクロスオーバーする「Godzilla vs. Kong」が2020年に公開が決まった。

 ちなみに、キングコングゴジラの対決は1962年に、日本のゴジラシリーズ3作目「キングコング対ゴジラ」として描かれている。キングコングの名称使用料が、当時の映画制作費の3倍となる8000万円だったようだが、映画の封切り動員数が1120万人という大ヒットを記録した。