神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

なぁんにもなぁい、全くぅなぁんにもなぁい~♪

 世代的には「我が良き友よ」なんだろうけど、一番印象に残っているのは『はじめ人間ギャートルズ』のエンディングテーマだったこの曲。風呂で何故か鼻歌交じりに、それこそ鼻から抜けるような声で「なぁんにもなぁい、なぁんにもなぁい、全くぅなぁんにもなぁい~♪」なんて何度も諳んじたものだった。まだ小学生の頃の話である。でも、この機会に検索してみると、実際はちのはじめ(若子内悦郎・若木ヒロシ)が歌ってたことを発見。ちなみにこの歌手はかの『サンダーマスク』の主題歌も歌っていた。ただ、自分もしっかり歌ってたようだ(これって“カバー”になるのかなぁ?)。

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 そんなわけで、思いがけずかまやつひろし氏の訃報を知った。このブログらしく映画ネタで粋に“野辺の送り”がしたかったが、生憎「スパイダーズ」の映画を殆ど観たことがないのでそれも叶わず。せめて『ゴジラ』(1984)で、有楽町駅付近(マリオン前)でゴジラに掴みかかられた新幹線の客席に、当時のTVドラマのキャラそのままの神父姿で恍惚の表情を浮かべる姿ぐらいしか思い出せない。でも(おそらく)“死”を目前としながら泰然自若な姿を魅せる氏の姿を見るにつけ、逆にリアルな“死”というものから一番縁遠い人だと思っていた……

 これも小学生時代、「我が良き友よ」を歌詞の内容も今ひとつ理解しないまま歌っていたが、それから歳を重ね、「~染みこんだ男の匂い」も「金のためだといいながら、子供相手に~説く男」も既に体験し、果ては「女房子供に手を焼きながらも生きている」まで実践するにいたり、数十年かけてようやく歌詞の内容に追いついたと思っていたのに……

 稀代の“天才”に合掌……



 ミュージシャンのムッシュかまやつ(本名:釜萢弘 かまやつ・ひろし)さんが3月1日、すいガンのため都内の病院で死去したとNHKニュースが報じた。78歳だった。

 かまやつさんは2016年9月6日、肝臓がんで入院中であると所属事務所が公表。9月に予定していたコンサートを中止していた。

 がん公表時には、所属事務所を通じて「絶対復活するから心配しないでください! それまでいろいろご迷惑おかけします!」とメッセージを発表していた。

 スポニチによると、かまやつさんは2016年10月末に退院。以降は、いとこで歌手の森山良子(69)宅に身を寄せるなどして、通院治療を続けていたという。

 2016年12月8日には、ザ・スパイダースで一緒に活動した堺正章の70歳記念ライブに姿を見せた。産経ニュースによると、堺が「1曲だけ歌っていく?」と冗談のつもりで提案すると、ムッシュは「(歌わないと)金(=ギャラ)をもらえなくなっちゃうからね」と、ザ・スパイダースの名曲「サマー・ガール」を堺とデュエットで披露。これが、最後の公の場となった。