神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

角川春樹に迫る!

 「角川映画」といえば、このブログでも何度も話題にしてきた。勿論、現在の“角川ヘラルド旧徳間大映”のことではなく、時代の寵児角川春樹氏が当時の旧態然としたシステムから脱却できなかった邦画界に殴り込みをかけた、かの“角川春樹事務所映画”の方である。

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 その「角川映画」が単なる“昭和の徒花”に終わらなかったのは、氏が出所後に制作した『男たちの大和』の大ヒットによって証明されたが、当時から何かと賛否両論渦巻いていた角川春樹氏の“実際”には大変興味がわいていた。

 そこでこの度、氏の半生を、本人の言葉を交えながら描いていく「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」を読み始めたんだけど、面白いの何のって……! やっぱり当時の出来事を紹介の上、氏本人が、そのことについて述懐するというタッチが実に巧妙で(時には史実と異なる展開も!)、知らなかった日本映画史の一幕を垣間見るような楽しさに満ちている。やはりこの手の本は、当人が存命のうちに絶対出版すべきだ、と痛感したね。そういえば、春樹氏が『犬神家の一族』を映画化前提で角川文庫に掲載するため、原作者の横溝正史にアポを取った際、もう遺族しか対応してくれないと思っていたら当人が存命で驚いた、旨のエピソードもあったっけ(;^_^A

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 いずれ読破してから改めて内容について当ブログで言及しようと思っているけど、まずはじっくり時間をかけて、本作を楽しもうっと(;^_^A