神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“汚れなき”原田知世

 最近すっかり「お母さん」キャラが確立してしまって、その分映画・ドラマなどでの露出度が多くなった薬師丸ひろ子に比べ、“角川映画3人娘”のしんがりこと原田知世は余り見かけなくなってしまった。とはいっても竹中直人の好演と相まって儚い主人公役が素敵な『サヨナラCOLOR』のような秀作や某コーヒーメーカーのCM等に時折出演する姿を観ることはあったけど……

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 そんな彼女を最近NHKドラマの『運命に、似た恋』で久しぶりに拝見したが、何とも年齢(御歳49歳!)を感じさせない清楚且つ妖艶な姿で、“男壇蜜”の異名を誇る当世きっての人気男優・斉藤工の向こうを張るどころか、完全に彼を喰っていた(と私には見えた)。彼女の姿はデビュー作でもある『時をかける少女』の頃から観てきたが、ある種今の方がいい女っぷりを魅せているのではないか、とさえ思う。当時はただただ可愛らしい子、ってイメージだったけど……(;^_^A

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 最近売り出し中の実力派女優・吉田羊はその容姿から原田知世とどうしても被ってしまうんだけれど、年齢的には彼女の方が原田知世よりも当然若いものの、その年期、演技っぷりから、むしろ彼女の方が“アダルト”に感じてしまう。だから逆に言えば、原田知世の方が実年齢(49歳!)を感じさせないだけの若々しさ(汚れなさ)をいつまでも維持している、ということになる。それ故、今の姿を活かせされるような演技を、映画でドラマでどんどん披露してもらいたい。彼女なら50を超えても“お嬢さん”を演じられると思う。

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 そんなわけで、今の薬師丸ひろ子にはその後の「星泉」(『セーラー服と機関銃』)役は難しいだろうが、原田知世なら、その後の芳山和子役も十分演じられると思う。それ故夢が叶うならば、オリジナル版の『時をかける少女』の福山大薬学部でロケしたラストシーンを、今の彼女で是非リメイクしてほしい。その際には今の高柳良一に、一夜限り芸能界に復帰してもらって、彼女の一瞬の相手役を演じてほしいな(;^_^A

 それと、もう一つ……これはもう過去の“尾道三部作”のキャラに拘らなくていいんだけど、今の小林聡美(『転校生』)、原田知世富田靖子(『さびしんぼう』)の3人が競演して、尾道ロケの映画を拵えてもらえたら、これに勝る幸せはない。その際には別に大林監督に限らなくてもいい(氏は『男たちの大和』の尾道ロケ以降、尾道とは決裂してはずだから)けど、是非その3人に尾美としのりが翻弄されるストーリーにしてほしいな(;^_^A

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