神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

広島アクションの行方

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 写真はご存じ、茶房こもんの名物ワッフル。大林宣彦監督の一連の尾道ファンタジーに何度も登場する有名な店の人気商品だ。
 
 さて、近年の広島映画といえば、前述の大林監督をはじめとするファンタジー系作品や、やはり“ヒロシマ”のメッセージに根ざした反核・平和・ヒューマンドラマ、といったものが多くイメージに挙がるのではないか、と思う。そう言う意味ではNHKが製作したテレビ小説『てっぱん』『マッサン』もその部類に入るだろう。後は行きがかり上広島の各都市でロケしたもの位かな。そんな“広島映画”のイメージの中には、なかなかアクションは入り込む余地がなかった。
 
 ただし、かつては『仁義なき戦い』によって、同時に広まった広島弁のキツさも相まって、「日本有数の荒々しい街」という有り難くないイメージを持たれ、そんな中、前出の『仁義なき戦い』シリーズのみ成らず、東映実録路線の映画でたびたび舞台となり、そんな意味ではしっかり“ダークなアクション映画の都市でもあった。その東映実録路線の影響が余りにエグかったせいか、その後の広島映画は、その反動もあってか実に叙情的な映画にシフトして行ったような気がする。
 
 もっとも最近は、『男たちの大和』のように、反戦平和を訴えながらも、凄まじい戦争スペクタクルに仕上がったものもあるし、『BADBOY』のような、広島の内に秘めた暴力性(未だに暴走族)を描き出したものも登場し、平和都市広島の陰に隠れた“かつての軍都”の姿が見え隠れするような映画も徐々に現れ始めた。
 
 さて、そんな広島に於いて2007年より団体として“広島発ヒロインアクションムービー”なるジャンルを立ち上げ、現在3監督による計6作(うち1作は現在鋭意仕上げ中)を送り出し、インディーズながら広島の“アクション利権”を独占してきたが、大手に『サルベージマイス』なる、広島発の劇場公開ヒロインアクションムービーを作られてしまったり、インディーズ界でもここ最近アクション映画が花盛りとなってきた。まさに当団体の“アクション利権”は風前の灯火である (ただしインディーズでの“ヒロインアクション利権”は未だ独占中)。
 
 それ故、当団体イチヱンポッポフィルムとしても、最新作『台車ガール』の完成・上映が待たれると共に、新たなヒロインアクションムービーも立ち上げて行かねばならない。折角広島のインディーズ界が過去例を見ないほど“アクション路線”にシフトしているので、その流れに乗り遅れないようにしなければ………