神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

やつれた女の夢を見た

 ここ数日はCSの特集で「あしたのジョー」の劇場公開版がアニメ・実写含めて一挙放映されておる。昨日はジョーが“真っ白に燃え尽きる”ホセ・メンドーサ戦をメインにしたアニメ版『あしたのジョー2』が流れていたが、今日は3年前公開の実写版『あしたのジョー』。チャンネルを合わせると、丁度力石徹のアッパーカットが矢吹錠の顎を捉えたフィニッシュの瞬間で、以下力石の壮絶死に至るまでの間を観賞した。相変わらず中途半端な観賞なんだけど……
 
 ところで、こんな形ながら、本作を観たのは初めてで、事前に(分かり切ったストーリー以外)何の情報を仕入れてはいなかったのだが、アニメ公開当時に時代背景に忠実な作りで、何だか嬉しかった。試合後の撮影もビデオではなく(おそらく)16ミリ撮影機だったし、カメラのフラッシュも毎回“球”を入れ替えるタイプのモノ。両者のトランクスも当時の野暮ったさを忠実に再現していた。くすんだ色調の映像も良かったなぁ
 
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 試合後、力石の控え室に向かう錠。そこで彼が見たものは、白い布に顔面を包まれた力石徹の遺体。その横には、憔悴しきった白木葉子の姿が。この姿が、如何に初代アニメ版の白木葉子そのものだったのだが、その白木葉子演じる香里奈の悴憔ぶりが、実に色っぽく艶めかしかった。確かに原作の白木葉子も、良家の令嬢ながら、そんな立場になりきれていない危うさがあって、そこら辺りが魅力のひとつだったんだけど、この香里奈の演技・表情を見るにつけ、彼女にとって白木葉子は適役だったのではないかって思ったね。まあ賛否両輪はあるだろうし、何分全編を観たわけではないので、偉そうなことはいえないけど……
 
 それにしても、今までは孤高の“強い女”アクションヒロインにばかり目がいってしまっていたけど、こんな“やつれた女”もなんか気になっちゃうんだよなぁ
 
 それにしても、本作ではどのキャストも“なりきって”いたと思うんだけど、その筆頭は何と云っても丹下段平役の香川照之につきるね。もうSFXの世界だから
 
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 ちなみに、今回のタイトルは、この唄の歌詞による
 
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