神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

永遠の「芳山和子」

 これも“広島ヒロイン”の仲間入りさせていいであろう、広島県・竹原、尾道両氏でロケされた“尾道ファンタジー3部作”『時をかける少女』の芳山和子。少なくとも、この作品が私に今日まで映画を撮り続けさせるきっかけを与えてくれた決定的な作品の一つであり(よって今“広島発ヒロインアクションムービー”シリーズが連綿と続いている!)、卒論に「筒井康隆」を選ばせた要因になったことを考えたら、当然のことであろう
 
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 それから幾星霜……手折られそうな位繊細な“少女”にしか見えなかった主演の原田知世も、いつの間にか年齢を重ね、実にいい“女”に成長したと思う。『早春物語』ではうんと背伸びして大人になりかけの女を演じ、『私をスキーに連れてって』でおそらくマックスの美貌と色香を醸しだし、『あした』では“芳山和子”のその後を思わせる切り札的な役柄までこなした。
 
 信じられないことに、今やアラフィフに手が届きそうな年齢に達してしまったが、“角川三人娘”の頂点に君臨しながら、いまや“母親役”が板についてしまった薬師丸ひろ子とは異なり、未だ“孤高の美女”を演じ続ける原田知世。そんな彼女が、故郷長崎の地で、かの切ない青春の一曲「時をかける少女」を歌うという。是非拝聴したいものだ
 
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原田知世が故郷・長崎で名曲「時をかける少女」を歌う!
 
 NHK総合で毎週土曜日に放送されている音楽番組「SONGS」の5月10日(土)放送分に、原田知世が初登場することが決定した。原田は、故郷・長崎の思い出の地を訪ね、新曲も初披露する。
 
 今回、生まれ育った街・長崎を旅した原田は、長崎市公会堂のステージへ。2歳から習っていたバレエを披露し、'86年のコンサートで歌って以来28年ぶりというこのステージで「時をかける少女」を歌う。伴奏はボサノバ風のアコースティックギターのみ。原田は、10代の自分やバレエを踊っていたときのころを思い出す。
 
 原田は姉・貴和子と「ザ・ベストテンごっこをしながら歌謡曲を夢中で歌っていた少女時代、小学校の担当の先生に、日々感じたことを詩に書くよう勧められ、自作の詩を黒板に書いて発表していたという。今回、久しぶりに母校を訪れた原田は、このときの体験こそが思いを言葉で伝える喜びに目覚め、自らの原点になったと実感する。そして教室の原田の元にやって来たのは、現在、長期入院中の担任の先生の家族。病床で書いたという先生直筆の手紙をもらった原田は感極まってしまう。
 
 長崎の旅を終えた原田は、「長崎はいつ帰ってもホッとする特別な場所。今回、思い出のステージで歌うことができて本当にうれしかった。そして、グラウンドも教室も当時のまま全く変わらない小学校。もしかなうならば、ぜひその頃の自分に会ってみたい。そして今の自分のことを教えてあげたい」と感想を語った。
 
 番組では、「ロマンス」「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ~」などのほか、5月に発表される最新アルバム『noon moon』から新曲「うたかたの恋」も初披露する。