神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

広島の女子高校生が撮った「本格学園ホラー」

『リフレイン』
 
 ふと目が覚めたら、見知らぬ場所に閉じこめられていた女子高校生5人。中学時代の同級生ということ以外接点のほとんど無かった5人がなぜ拉致監禁されてしまったのか。
 
 建物の外に出る術もなく、永遠に夜のこないこの不可思議な空間で、途方に暮れる5人。それでも何とか脱出を図るものの、その空間を支配する怪しい影に、一人また一人と命を奪われ姿を消されていく……
 
 現在と過去が交錯する中、中学校時代の陰惨な苛めの実態が浮き彫りにされていく……
 
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 高校生放送部員が1年半の期間をかけて試行錯誤しながら作り上げた、高校生にしては珍しい本格学園ホラー。セミナーハウスという限られた空間の中、畳みかけるようなショック描写の連続に“自家製”血糊を用いた大量出血シーンと、若さ故の“怖い者知らず”の演出がこれでもかと続く。キャストも演劇経験者の監督の指導の下、素人とは思えないほどの迫真の演技を見せてくれている。実に“作り込んだ”感のある作品である。
 
 昨年文化祭での封切り時には、講堂内800有余名の生徒を悲鳴の渦に巻き込み、翌日の一般公開に先駆けて、「この映画には恐怖シーンがある旨を上映前に告知せよ」との異例のお達しがあったという、曰く付きの映画である。高校生のクラブ活動の一環で制作された作品故、今回の「ひろしま映像ショーケース」のような機会を除いては、今後一般公開は望めないので、是非今回の機会に少しでも多くの方々に観賞していただきたい。
 
 「高校生でもこれだけ出来るんだ」と思っていただけること請け合いである。何とぞよろしくお願いいたします。
 
ひろしま映像ショーケース(関係分)

日時 2014年3月8日(土)15:00〜
会場 広島市映像文化ライブラリー(730-0011 広島市中区基町3-1 TEL082-223-3525)
入場無料

『リフレイン』(24分)(+5分程度のメイキング映像)
『戦徒会っ』(8分)