神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

パトリシア・アークエットの『キル・ビル』

 愛憎渦巻く泥臭い復讐劇、圧巻の大殺陣、そこはなとない残虐描写、千葉ちゃんと大葉健二競演、そして監督自ら「『吸血鬼ゴケミドロ』を模した」という不気味な旅客機のミニチュアワーク、エンドロールの「怨み節」に至るまで、息もつかせぬ迫力で、“ヒロイン活劇”の金字塔である『キル・ビル』
 
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 勿論、主人公のブライド役はウマ・サーマンが演じ「“ハリウッドの水野美紀”か?」と思わせる大立ち回りを演じていて、格好良さこの上ないのだが、実はクランクイン後、あたかも映画世界を模したかのように、彼女自身が妊娠をして撮影は一時中断、さらに代役の話も上がっていたことを、今日読んだとある映画専門誌(結構古い本だったけど……)で知った。
 
 その候補とは、パトリシア・アークエット
 
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 件のパトリシア嬢といえば、なんと云っても、ティム・バートン監督による愛すべき映画『エド・ウッド』で演じたエドウッドの妻になるキャシー役が真っ先に脳裏に浮かんだ。純情可憐な女優というイメージを持っている。世の中に“たられば”はいただけないが、もし彼女が代役を務めることになったら、きっと80年代東映系ヒロインアクションのように「虫も殺さないような子に無理矢理啖呵を切らせる」の如き映画に仕上がっていたかもしれない。まあ、あくまで“たられば”だけど……
 
 もっとも、もっと彼女について検索したら、実は同じタランティーノが脚本を務めた「トゥルー・ロマンス」で愛の逃避行を続けるコールガール役を演じていたので、まあ適役だったかも知れないけど………