神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『パンダコパンダ』は“特撮”の香り

 今日、CATVで“パンダコパンダ”2部作が上映されるとあって、“「スケバン刑事Ⅲ」風間三姉妹”の名を頂く幼い2人の娘たちと一緒に鑑賞した。この両作品は言わずと知れた“宮崎駿高畑勲コンビ”による、黎明期の傑作アニメ映画だ。キャラのイメージからも、この作品なくして『となりのトトロ』はあり得なかったと、今も思っている。
 
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 ところで私は、この2部作を図らずも全て劇場で鑑賞している。もっともそれは、共に“東宝チャンピオンまつり”の一環として上映されたのに他ならず、『パンダコパンダ』は『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』の併映作品として、また『雨ふりサーカス』は『ゴジラ対メガロ』と同時上映という形で巡り会った、と言うのが実情だ。ただし、東宝特撮目当てとはいえ、結構楽しめたのを今も覚えている。少なくとも、後の“チャンピオンまつり”にあった『ハロー!フィンガー5』や『アグネスからの贈り物』(当然“ラム”ではない)などと比べると、実に面白い映画だった。
 
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 ただし、そうはいってもこの作品に思いをはせるのは、やはり“東宝特撮の併映作品”だから、という部分が大きい。実際TVで放映されたときも、DVDをレンタルしたときも、その先に当時上映された『ダイゴロウ対ゴリアス』『ゴジラ対メガロ』を“心で追っかけていた”のは確かだ。現在のように東宝特撮のほぼ全てがレンタルで鑑賞できる時代がくるまでは少なくともそうだった。それ故“チャンピオンまつりとして否応なく観さされる非特撮作品”(中には先日TVで観たばかりのアニメを延々30分近く観なくてはならず辟易した記憶もある……)の中では『パンダコパンダ』は納得できる出色の映画だった。
 
 ちなみに、件の『パンダコパンダ』を観たのは(立て替えと同時に映画館を捨てることとなった)旧広島宝塚劇場。円谷プロ初のオリジナル怪獣映画『ダイゴロウ対ゴリアス』も去ることながら、『ゴジラ電撃大作戦』なる“ゴジラ映画の最新作”も観られるとあって、たしか土曜日の夕刻、今はなき父に連れられて見に行った記憶がある。しかしながら、『ゴジラ電撃~』とは、見慣れた『怪獣総進撃』の改題上映でがっかりしたり、“天下”の大東宝劇場が、『ゴジラ電撃~』の上映時に2度もフィルムを切る醜態を演じてしまい、さすがに2度目には業を煮やした父親に「観たことあるし、もう出るで」と手を捕まれて劇場を後にしたことを今も鮮明に覚えている。
 
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