“ひろしま映像ショーケース”にいってきたゾ
かねてよりこのブログでも紹介していた「ひろしま映像ショーケース」の2日目に参加してきました。出品は3つの高校の放送部と大学映研、そして当団体IPFとも親交の深いQMF吉松監督の作品「dead track」というラインナップでした。
高校生の作品はどれも技術的によく頑張っていて、きわめて保守的な私にはとても撮れないような、斬新且つ大胆な映像ばかり。彼らが広島インディーズ界に乗り込んできたら、とても私なんておぼつかない、そんな期待を持たせる作品が多かったです。ただ、これは高校放送部活動のある種の問題点かもしれませんが、とかくコンテストを目標におくと、その“方程式”に拘るあまり、「おもしろい作品を撮る」という方向に向きにくい感があります。実際に個々のいろんな高校放送部の若きエースたちと話をすると、実はもっと“人を笑わせる、楽しませる作品”を撮りたがっている感があります。コンクール至上でなかなか機会が作れないのかもしれませんが、折角「ひろしま映像展」など地元に娯楽性を重視した“学校外”コンクールがあるのだから、そちらの方にも目を向けて、多くの作品を使い分けて量産してもらえたら嬉しいですね。なにせ、毎日部員が顔をあわせ撮影が出来るクラブ活動は、休日をやりくりして映画を撮る社会人インディーズ監督よりうんと恵まれているんだから。
美鈴が丘高校放送部・上映作品監督によるコメント
会場は“いつも”の入りでした。中にもし、当ブログなどを見て来てくださった方々がいらっしゃったらとてお嬉しいですね。何人か「確かこの人は」と思える、覚えのある方々もいらっしゃいましたが。この場を借りて深く御礼申し上げます。
さて、今年の「ひろしま映像ショーケース」は、1日目がアニメ、2日目が実写とはっきり色分けされていて、チラシも、実写はカラーながら1ページ、対してアニメは見開き2ページと、作品のボリュームも違っていました。昨年実写パートがショーケースで割愛されてしまったいきさつもあり、かろうじて実写パートが復活した今回に、IPFとして作品を出品できなかったのは、団体の問題以前に広島実写インディーズ界のためにも大変申し訳なかった次第です。担当されていた方が異動で、新しくなったこともあるのかもしれませんが、今更ながら、こういう機会に実写パートの上映で多くの動員があれば、広島に於ける「実写自主映画」に一目も二目もおいてもらえるようになると思います。引率の都合もあり、申し訳なく途中退座したので最後でどうなったかは定かではありませんが、多くの関係者の努力によって長かったの低迷期を脱し、それなりに活況のある広島“実写”インディーズ界ですが、演劇、そしてアニメーションといった元気あるメディアに凌駕されないよう、私のような“跳ねっかえり者”がいうのもなんですが、もっと横でつながりあえたら、なんて思いました。
何せ、下からが活きのいい新進気鋭の映画人がどんどん誕生しているのですから。
※映像文化ライブラリーにも、ちゃんと『特命探偵☆葛城アキ』のチラシが!