男臭さ
今日ばかりは“ヒロインアクション”の対極にある話だが、敢えて書かせて貰う。今日、訃報を知った名俳優・故佐藤允氏の話だ。
かつて「允」という漢字が読めなかった。かつては勝手に「ジュウ」とか「ちょう」とか思いこんでいたが、それくらい、自分にとって子供の頃から身近に感じる俳優だった。
まさに「男臭さ」を画に描いたような容貌・芸風。スクリーンの中でいつも苦虫を噛んでいるか高笑いをしているか……そんなイメージしか残っていない。もっとも、その「男臭さ」がかっこよく見えるようになったのは、だいぶん自分が大人になってからのことだけど。
『独立愚連隊西へ』
『青島要塞爆撃命令』
『太平洋奇跡の作戦 キスカ』
『日本のいちばん長い日』
『直撃!地獄拳』
『直撃地獄拳 大逆転』
『宇宙からのメッセージ』
『連合艦隊』
『潤の街』
『助太刀屋助六』
『ヒナゴン』
といった、私が邦画の中でも大好きな作品のうち、こんなに出演していた。しかも、今回思い出したのは、私が当時心酔し、映画制作を決意するきっかけとなった尾道三部作の
『太平洋奇跡の作戦 キスカ』
『日本のいちばん長い日』
『直撃!地獄拳』
『直撃地獄拳 大逆転』
『宇宙からのメッセージ』
『連合艦隊』
『潤の街』
『助太刀屋助六』
『ヒナゴン』
といった、私が邦画の中でも大好きな作品のうち、こんなに出演していた。しかも、今回思い出したのは、私が当時心酔し、映画制作を決意するきっかけとなった尾道三部作の
『転校生』(一夫の父)
『さびしんぼう』(尾道西高 校長)
にまで出演していたことだ。まるで自分の邦画観賞人生の側にはずっと氏がいてくれたような気がする。 それだけにこの訃報は限りなく淋しい。
また、かけがえのない俳優を失ってしまった。今宵は「愚連隊マーチ」でも聴いて、哀悼の意を表そうか……合掌。
『さびしんぼう』(尾道西高 校長)
にまで出演していたことだ。まるで自分の邦画観賞人生の側にはずっと氏がいてくれたような気がする。 それだけにこの訃報は限りなく淋しい。
また、かけがえのない俳優を失ってしまった。今宵は「愚連隊マーチ」でも聴いて、哀悼の意を表そうか……合掌。
俳優の佐藤允さんが78歳で死去…映画「独立愚連隊」で主演
映画「独立愚連隊」やアクション映画で知られる俳優の佐藤允(さとう・まこと)さんが昨年12月6日午後6時、急性肺炎のため横浜市青葉区の病院で死去していたことが8日、分かった。78歳。佐賀県出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。喪主は長男で映画監督の闘介(とうすけ)氏。
アクション俳優としてギャングや刑事を演じ、岡本喜八監督「独立愚連隊」(1959年)の従軍記者役で注目された。シリーズ化された「独立愚連隊西へ」のほか、「暗黒街の弾痕」など岡本監督作品の常連だった。