神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

機能的なヒロイン

 セーラー服は“学園の戦闘服”だが、そういう観念ではなく、現実に戦闘服といえば、こういったものをさすのだろう。
 
イメージ 1
 
 このスチールは、東宝映画「GUNHED(ガンヘッド)」に登場するニム伍長のもの。女レンジャーである彼女のこの服は戦闘服というよりも軍服といった方が正しいだろう。自衛隊でよくある制服としての軍服もいいが、このように戦闘のために機能性最優先で着こなした(つまりスカートはあり得ない)軍服も、なかなかかっこよくていい。演じるブレンダバーキ嬢も日本人好み(私だけ? 笑)の容貌で、とても魅力的なキャラだった。
 
 ところで、肝心の映画「GUNHED」の方だが、当時数少ない東宝特撮映画封切り作品ということで、劇場まで足を運んで観たが、今ひとつわかりづらい、カタルシスの少ない映画だったと記憶している。それ故、件のニム伍長のキャラのみが際だって印象的だったわけだが、今回、この作品を改めて調べてみて、この作品が当初“ゴジさん”こと長谷川和彦監督(「太陽を盗んだ男」!)で撮る予定だったとか、この作品が興行的に失敗したことから、「ゴジラ対アスカ要塞」の企画が頓挫し、その結果「ゴジラvsビオランテ」が制作されたなど、いろいろ興味深い事実がわかった。そういえば、このサントラは、今でも報道番組などに引用されるなど完成度が高かったっけ。永井真理子の主題歌もよかった。
 
 何はともあれ、セーラー服の持つ「女らしさと戦闘性」とは対極の、「ジェンダーフリーな機能重視」の軍服もまた、ヒロインの魅力を引き出す重要なアイテムだと、このスチールを観て改めて感じた次第。
 
イメージ 2