真っ赤なスカーフは戦闘色!
80年代東映系ヒロインアクションに限らず、映画・ドラマではおなじみのセーラー服・赤スカーフ。
特に夏服・冬服問わず、正統派の「紺に白のライン」のセーラー襟と赤スカーフとの組み合わせは定番だが、意外にも、私が知り得る限り、実際の学校のセーラー服でこの組み合わせを見たことがない。
私の住む地元では、市井にセーラー服の高校自体少ないのだが(現在3校のみ)、それにしても、“紺白ライン”ならばスカーフも「夏→紺、冬→白」しかなく、他地区を見渡しても、仮に赤(エンジ)のスカーフがあったとしても、その場合セーラー襟のラインも同色のエンジだったりする。
そういうわけで、テレビではおなじみのこの組み合わせを、残念ながら現実に見ることはない。そう思うと何か特別な意味を持っていそうで何とも楽しそうだ(笑)
一説によると、この赤スカーフは、『仮面ライダー』の赤いマフラー(遡れば「赤いマフラーなびかせてぇ~♪」の『サイボーグ009』のそれかも)の代用品で、アクションヒロインの証である、との意見もある。そうなるとこの赤スカーフは俄然“ヒロインアクション”の必須アイテムとなり得るだろう(笑)
闘牛士のマントでも有名なように、赤は激しい色、血の色、それでいて反面、きわめて女性的な色でもある。まさに“闘うヒロイン”に似合う色だ。元来海軍の“戦闘服”として作られたセーラー服に、「女性」「激情」の意味を持つ赤スカーフが加わることによって、完璧な“女戦士”が誕生する!