神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ダイヤモンドライン

 「日活ダイヤモンドライン」という言葉に昔から心惹かれていた。これは、日活アクション全盛期に、石原裕次郎小林旭赤木圭一郎和田浩治という、日活アクションの一翼を担っていた役者(およびその主演作)を総称したもので、確かこのダイヤモンドラインの作品だけは総天然色(カラー)で撮られる、というルールがあったそうだ。後に赤木圭一郎がゴーカート事故で不慮の最期を遂げてから、“エースの錠”こと宍戸錠と“ダンプガイ”こと二谷英明が加わり、その頃から“ダイヤモンドラインはカラー”の不文律は崩壊し、やがて日活そのものの凋落とともに幕を閉じることとなった。
 
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 元来、後からながら日活アクションに大変興味を持っていた私にとって、この“ダイヤモンドライン”という響きはとても魅力的だった。映画制作のサークルを興したときも、いずれは「多くの所属監督が同時進行で映画を制作し、定期的に上映会を開催。上映時には次回上映作品の紹介をできるようにする」といった“大手映画配給会社”のような活動ができればと思っていただけに、特定のタレントを用意すれば当団体IPF版のダイヤモンドラインも可能では、なんてことを夢想したこともあった(笑)
 
 残念ながら、サークル自体がタレントを抱えているわけでないので、その夢は志半ばで頓挫してしまったが、その後、図らずも「令嬢探偵★モロボシアイ」「天使諜報★神宮寺真琴」という2種類の“広島発ヒロインアクションムービー”シリーズを相次いでプロデュース(監督)し、しかもこの度「特命探偵☆葛城アキ」も立ち上げ、この3人のヒロイン、モロボシアイ神宮寺真琴葛城アキを以て、“IPFヒロインダイヤモンドライン”を構成できるのではないか、と思うに至った。生憎モロボシアイは一過性の単発もので、続編制作は諸事情あって不可能だが、神宮寺真琴は現在3作まで制作・上映し、観客動員・DVD売り上げに関しても上質のコンテンツに成長している。また後発の葛城アキも制作発表段階から様々なwebメディアで紹介され、関心度の高さが伺えるのがうれしい。
 
 このノリは、日活というより不良番長」「極道」「まむしの兄弟」「女囚さそり」「ゴルゴ13といった数多のキャラクターシリーズものを世に発信してきた東映のそれに近いが、元来スケバン刑事」「少女コマンドーいづみ」といった80年代東映系ヒロインアクションを目標にして“広島発ヒロインアクションムービー”を撮ってきた私にとっては望むところで(笑)、今はとにかく各シリーズの充実を図るとともに、いずれが「極道vsまむし」や「マジンガーZデビルマン」といった東映お家芸でもある“VSシリーズ”を撮れれば、と願っている。
 
 そんな夢も含めて、2012年は是非飛躍の年にしたいと思う! ちなみに、当時日活では、女優版ダイヤモンドラインの“日活パールライン”が存在していたようで………
 
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