神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

大映テレビの徒花

 先日、無性に椎名恵の曲が聴きたくなって、youtubeで検索し、見つけた4曲を片っ端から鑑賞した。
 
 「今夜はANGEL」「悲しみは続かない」「愛は眠らない」「WIND」の4曲がそれだが、全てに共通するのは、どれも80年代の名作(怪作?)大映テレビ制作ドラマの主題歌、という点だ。
 
 もっとも、「スクールウォーズ」「スチュワーデス物語」といったメジャー作品の陰に隠れた、ちょっとマイナーな香のする作品ばかりだが。また、“主題歌・椎名恵”という共通点を除いては、「ヤヌスの鏡」「この子誰の子?」「花嫁衣装は誰が着る」「プロゴルファー祈子」と、全て殆ど関連性のない、そして破天荒なドラマであるのも興味深い。
 
イメージ 1
 
 今回、敢えて椎名恵のこの4曲を選んだのも、当時の大映テレビドラマに対する郷愁からだった。しかし不思議なもので、主題歌とおぼろげなストーリー展開には思い入れがあるものの、実はどのドラマも殆ど見た記憶がない。でも主題歌は鮮明に脳裏に残っている。本当に不思議なことだ。
 
イメージ 2
 
 これは、タイプは異なるものの、映画そのものは観ていなくても、主題歌はしっかり印象に残っている“角川(春樹)映画”にも共通する感覚だ。まあ、角川の場合は、のべつ幕なくCFで流したいたので、イヤが上でも覚えてしまったものだが……(笑)
 
 思えば、「ストリートオブファイア」を観たのは「ヤヌスの鏡」の放映後。あの名曲を聴いても、まず脳裏に浮かぶ最初のフレーズは“燃え尽きた私のハート、あなたには見えない~♪」だもの(笑) この椎名恵嬢の「大映テレビ」主題歌は、洋楽のコピーが多かったっけ。
 
 ちなみに、この時代、大映テレビで活躍していたのが杉浦幸。特に「ヤヌスの鏡」「この子誰の子?」では連続して主役に抜擢されていた。ただ、その後の活躍の“先細り”をみるにつけ、彼女は本当に“80年代大映テレビの徒花”だったなと、強く感じてしまう。