神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

いびつな戦闘服

 先日の日記で「セーラー服は戦闘服」云々という話を書いたが、実はそのイメージを非常にいびつな形で表現したシーンがある(笑) それは東宝特撮映画『電送人間』の1シーンだ。
 
 ストーリーは、戦時中の財宝搾取に於ける醜い争いの果てに起こる復讐劇をテーマにしたものだが、そのイメージに呼応するかのように、劇中、「大本営」なるキャバレーのシーンが登場する。
 
 その「キャバレー大本営」とは、今で言う「コスプレメイド喫茶」の先駆けともいうべき店で、客引きなどの男性は旧日本陸軍の軍服姿、一方ホステス(給仕?)の女性は、極めていかがわしくデフォルメされた球日本海軍のセーラー服(夏服)を着用している。
 
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 件のホステスたちは、注文を全て軍隊用語に置き換え、敬礼をしながら給仕をする。何ともいかがわしい雰囲気を醸し出していた。とはいうものの、初見の際、このシーンが余りにも自分にとって衝撃的だったんで、その後のストーリーをすっかり失念してしまう、という醜態をさらけ出してしまった(苦笑)
 
 女子高校生が着用するセーラー服に、海軍(海自)になぞらえて“戦闘服”を連想するのは、極めてプラトニックな想像に過ぎないが、この「キャバレー大本営」のそれは、視覚的にも露骨な軍服による軍隊への郷愁と、露出された女性の肢体に対する劣情とをない交ぜにした、実に商魂たくましい(というか当時の観客に対するサービスショット)として描かれている。そのギャップはとても興味深い(笑) サテン風のミニスカートも実にいい(笑)
 
 こういう粋なショットが、最近の映画には余り観られなくなった(AKB48は最後の牙城か?)が、せめて我々が活動するインディーズムービーの世界で、この思いを具現化できたら、なんて願っている。
 
 何かとりとめのない話になってしまったな(苦笑)