神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

巨大コノミの逆襲?

 今日、初めてテレビで『デスガッパ』を観た。この作品は、「傑作怪獣映画である」と、“映画秘宝”をはじめ多くの雑誌などで紹介されていたので、かねてから観賞したいと願っていたら、今日、いきなり日本映画専門チャンネルで放映しているではないか! 「これは観なくては!」と家族のことも顧みず、テレビに見入ってしまった次第(もっとも、娘たちも「怖い!」といいつつ喜んで観ていたけれど 笑)
 
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 しかし、正直期待はずれだった、というのが偽らざる心境だ。
 
 ここでは敢えて、ストーリーの紹介は割愛するとして、圧倒的に不満だったのは、後半の怪獣ハンギョラスの出現からデスガッパとの死闘へと続く特撮シーンに関してだ。とにかく“薄っぺらい”、その一語に尽きる。
 
 勿論、薄っぺらな特撮映画・ドラマはたくさんある。本作にも役者として登場した庵野秀明が“ダイコンフィルム”で演じたパロディー特撮『帰ってきたウルトラマン』や、『愛国戦隊大日本』といった自主映画特撮8ミリ映画から、ピープロの『宇宙猿人ゴリ』(ハードな物語世界とチープな特撮の狭間にとまどった……)に至るまで、そんなチープな映画は数多ある。しかし、それらのドラマにはヒーローへの、怪獣への、そして特撮世界に対する限りなき愛や誇りが充ち満ちていた。そして特に前者は、真面目に取り組めば取り組むほど笑いを生むという術をしっかり心得ていたと思う。だから観ていて楽しい。
 
 翻って『デスガッパ』の特撮は、というと、素晴らしい技術(着ぐるみ、セット、ミニチュア)があるのに、それをわざとらしくチープに扱って撮り上げている。唐突に人間と差し替えられるミエミエの人形、わざとらしく書き込んだのであろう戦闘機を吊るピアノ線の姿、ハイスピードを使わぬ巨大感ゼロの怪獣描写。対策本部のシーンも怪獣特撮自主映画「G」のパロディーでもないだろうが、マニア泣かせのキャスティングをしながら敢えてどこかの区民センターの会議室のような“素人臭い”場所でロケしている、といった次第。
 
 確かに、往年の怪獣映画のシーンを模した、マニアをニヤリとさせる場面も数多くあったが、それでもこの映画を観て、多くの特撮ファンは逆にフラストレーションを募らせたのではないか? それは、この特撮に、往年の特撮怪獣映画への愛が感じられないからだ。はっきり言って70年代特撮映画を小馬鹿にしている。そうでなければ、いくらパロディーだといって、わざわざピアノ線を映像に書き込むような愚行は行わなかったと思う。
 
 この作品を撮った原口監督は、多くの特撮映画・ドラマを手がけた監督である。それだけにこの“愛のなさ”は非常に残念だ。優れた技術を持っていながら、あたかも河崎実監督のようなチープさ。否、河崎監督の方がよっぽど愛に満ちた映画を撮っている。たとえそれが「電エース」だろうが「コアラ課長」だろうが……
 
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 ちなみにこのことを何故この“ヒロインアクション”ブログに掲載したかといえば、この作品のラスト、「ウルトラマンメビウス」のコノミ隊員こと平田弥里嬢が、“巨大加奈子”として登場するからである。しかも初代『モスラ』」の正美人を連想させるようなコスチュームで……
 
 というわけで“巨大女”ものの一つとして、このブログに掲載した次第。