神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

若紫的藤原紀香

 “アクションヒロイン”になり損ねた、と個人的には思っている藤原紀香。彼女の数多のスチールの中で、特に気に入っているのがこれだ。
 
イメージ 1
 
 実に彼女の魅力が凝縮されたスチールだと思う。柔和な眼、真紅に艶めかしい唇、明るい表情、身につけたセーター越しに垣間見られる豊満なバストとくびれた腰………こんなことを書きながらほくそ笑んでいる自分自身を軽蔑してしまいそうだが(笑)、実に見事な写真だ。
 
 しかしながら、彼女の表情を冷静に分析してみると、藤原紀香は果たして“絶世の美女だったのか、と考えた場合、そう結論を出すのはいささか早計ではないか、などと思ったりする。彼女の顔は確かに目がくりっとしてく愛くるしいとは思うが、おそらくデビュー前は、それだけの娘だったと思う。それを見初めてスカウトし、ここまで磨き上げて超一流のスターに仕上げたプロダクションの慧眼、能力には改めて敬服したい。そのことは藤原紀香のみならず、芸能界を夢見てスカウトされた数多の女優・タレント・歌手にもいえることだろう。まさに「原石を磨け!」である。
 
 その精神はプロの現場のみならず、インディーズで“ヒロインアクション”を撮っている者にもいえることかも知れない。プロと比べて制作作品数が圧倒的に少ない我々には、なかなか長い年月(作品数)をかけて役者を育てるというのが困難だ。しかし本来は、きちんとオーディションを開き、志の高い、それでいて作品世界にマッチした役者を見つけるというのが筋だろう。
 
 そう考えると、やはり角川春樹は素晴らしかったと思わずに入られない。
 
※ちなみに、タイトルの“若紫”は人の名です。この名を読んで、今回の日記を鑑みてピンと来る方は、相当古典文学に精通されている方とお見受けします(笑)