神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

狙われた天使

 今日はCSのファミリー劇場で、件の城野エミ石田えり殉職後ウルトラマン80』を家族で鑑賞後、いつもなら別のチャンネルにかえるはずだったが、その直後の「デカ劇場」で流れた西部警察PARTⅡ』の今回のサブタイトルが「狙われた天使」だったんで、思わず観ることになってしまった(笑) だって、このタイトル、当方の制作した“ヒロインアクションムービー”『天使諜報★神宮寺真琴~狙われた生徒会長~』'08)を彷彿させたもんで……(笑)
 
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 さて、このタイトルから、「果たしてどんな天使(=ヒロイン)が“狙われ”るのだろう」と期待に胸を膨らませて見入ったわけだが……冒頭はスナックのシーン。そこの佐々木希の30年後のような”ママさんがやたらアップで登場するため、「まさかこの人が“天使”?」と訝っていたが、件の彼女は冒頭にスナック毎爆破されてしまった!
 
 実はこの話、ヤクザが左翼系活動家と結託して、音に反応する起爆装置をつけた爆弾を使って、西部署を脅すというストーリーだった。ある一定のデシベルを越えた瞬間に発火する爆弾を、彼らはベビーマンションに仕掛け、犯人の一人は大胆にも西部署に来訪、起爆装置をかたに100万ドルの身代金を要求する。つまり“天使”とはベビーマンションの4人の赤ん坊だったわけだ
 
 本来ならばこのことが解った時点で“ヒロインアクションマニア”の私としてはチャンネルをかえるところだが、何故か面白かったので、とうとう最後まで見届けてしまった(笑)
 
 犯人の言動から、すぐに爆弾を仕掛けられたマンションは判明したが、その部屋の扉から窓に至るまで様々な仕掛けが施されており、無理に開けようものならばたちどころに室内のカセットレコーダー(この辺が時代を感じさせます)が最大音量で鳴り出すようになっており、それによって起爆装置が発火するとあって、西部署の面々も中々手が出せない。しかも、目を覚まし始めた赤ん坊が、一人また一人と大声で泣き始め、その都度室内のデシベルは上がる一方。
 
 そんな中で、大門(渡哲也)以下の“大門軍団”が考えついた策は、「子守唄を聴かせる」という、あまりにベタな作戦。それを皆が大真面目にやっているから、観ていて心地よい(笑)
 
 やがて、東都大学(!)の教授が持ってきた効果的な子守曲を、これまたポータブルなカセットテープレコーダーで扉の向こうから流すと、お約束のように泣き止む赤ん坊たち。やがて鉄の扉はガスバーナーで穴を開けられ、爆弾は見事撤去、犯人も捕まってめでたしめでたし、と私の大好きな“勧善懲悪”“ハッピーエンド”のまま、物語は終了した。
 
 刑事が犯人の人相を確認しようと写真を手にした瞬間、何故か犯人がサングラスを外すなど、いかにも昭和の“予定調和”な演出が見てとれて、非常に楽しかった。
 
 ところで、このシリーズ、他にも「狙われたシンデレラ」なるサブタイトルもあり、まるで当方の「神宮寺真琴」シリーズをパロッているようなドラマだ。とはいうものの、このドラマ、今から30年近く前に撮られたドラマだったんだよね……(笑)