神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

峰不二子的藤原紀香

 ふとSPY_Nのことを思い出した。香港映画として撮られた、藤原紀香主演のアクション映画だ。
 
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 正直、ストーリーは殆ど覚えていない。兎に角、藤原紀香の魅力を全面に押し出した、藤原紀香藤原紀香による藤原紀香の映画”だったと記憶している。本作で彼女は、峰不二子を彷彿させる謎の女を熱演し、かなりあぶないアクション、かなりきわどい色気の演技に、果敢に挑んでいた。
 
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 彼女は常々峰不二子に憧れていると公言しているようなので、まさ本懐を遂げたいってもいいキャラクターを演じたと言ってもよい。台本もろくに渡されず、場当たり的な香港映画の現場には戸惑っていたみたいだが。
 
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 この映画が公開された2000年当時、藤原紀香はまだ20代前半だった。それ故、その後の彼女の経歴を考えると、どうしてこの機会に“アクションヒロイン”の分野に進ませなかったのか、と非常に残念な想いに駆られる。折角香港の現場で鍛えられただけに、その種の映画を今度は日本で、もっと彼女の魅力を引き出した形で描けたならば……例えそれが、彼女の憧れる峰不二子の実写版スピンオフでも良かったと思う。
 
 藤原紀香が“アクション”映画に出続けるには、あまりにも彼女がメジャーになりすぎた。またイメージが重要視されるボランティア関係に活動がシフトしたのも、“ヒロインアクション”的見地からはマイナスだった
 
 既に不惑の年齢を迎えようとしている彼女のことを思うにつけ、失われたこの10年を悔やむのみだ
 
 そんな彼女の“ヒロインアクション”的後継者を探すならば、意外と如月ハニー原幹恵辺りが相応しいのではないか、などと思ってしまう。原幹恵峰不二子ならば、絶対観てみたいし(笑)