「映画」の筋書きのような27試合連続安打劇!
貧打に悩みながら何故かDHに選ばれた松山の前で、彼より数段安打が期待できる、26試合連続安打の西川が貴重な打席に何故かバンドを命じられ采配通りこなし、その次のチャンスには外野フライ。そしてもう打席のチャンスがないと思いきや、9回に直前の打者・鈴木誠也が2アウトから四球を選び、件の西川は内野安打で歴代単独2位の27試合連続安打を達成する……しかもその時の解説者は、その単独2位の記録保持者だった山崎隆造………
カープの大勝も相まって、あたかも一本の映画(ドラマ)の筋書きを見ているよう試合だった。
もっともこれが『スーパースター☆カム・サヨン』を生み出した韓流映画ならば、こんな展開は許してくれないだろうな(;^_^A
広島西川「回してくれて」最終打席で27戦連続安打

<日本生命セ・パ交流戦:西武1-9広島>◇5日◇メットライフドーム
広島が西武の“山賊打線”に打ち勝ち、連敗を2で止めた。田中広輔内野手(29)が決勝打&満塁弾で5打点の大活躍。西川龍馬外野手(24)は9回2死から歴代11位タイとなる27試合連続安打を放ち、大勝に花を添えた。昨年のセパ1位対決を1勝1敗とし、2位阪神とのゲーム差を再び4に広げた。
◇ ◇ ◇
打席に向かう西川はうっすら笑みを浮かべていた。9回2死から鈴木の四球で巡ってきた打席。西武佐野の初球スライダーをたたいた。バッターボックス前で大きくはねた打球は投手佐野を超え、ハーフバウンドで捕球した二塁外崎が懸命に一塁へ送るも、内野安打となった。悪送球も重なり、西川は二塁まで進んだ。巡ってこないと思っていた打席で、歴代11位タイとなる27試合連続安打を達成した。
「ちょっと恥ずかしい。(安打の形が)ぐちゃぐちゃだったので。最後みんなが回してくれて、何とか打ちたいと思った」。
8回の打席で左飛に倒れ、連続安打は途絶えたかと思われた。だが、その後打線がつながり、9回2死も、鈴木が粘って四球を選んだことで打席が回ってきた。個人記録よりもチームの勝利を優先した 西川の献身性に、チームメートが応えた。2打席凡退で迎えた7回は無死一塁から初球を一塁線へ犠打を決めた。
東出打撃コーチは「あれがうちの5番。あれが今のうちの野球。ご褒美でもう1打席回ってきたんじゃないか」とほほ笑んだ。野球の神様が味方したのかもしれない。西川は試合前、四方2センチ程度のおしぼりで試合用バットを磨く。「格好いいとかじゃないんですよ。何か打てそうじゃないですか」。神頼みのような験担ぎを続ける、ぴかぴかのバットから記録的な一打が生まれた。
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