神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

万感!ポパイ南観音店

 昨日、というか厳密には今日(7日)の午前9時を持って、近隣のレンタルショップがその幕を閉じる。「ポパイ南観音店」がそれである。

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 21世紀に入ってからDVDプレーヤーを購入し、以後頻繁にDVDをレンタルしまくった時期があり、その頃、自宅からは結構離れていたが、「金曜日 旧作レンタル100円」の価格に惹かれて、この「ポパイ南観音店」に通い始めた。その頃は近所の「TSUTAYA」や「じゅげむ」なんかにも通っていて、そんな選択肢の一つが「ポパイ」だったんだけど、一度、返却日の夜になって車のブレーキが故障して乗れなくなり、しかたなく自転車で返しに行く羽目になり、しかも行きの道中で雨になって、さんざんな目に遭いながら返却したこともあったっけ。

 それから12年前に自宅を引っ越した際、思いがけず近所になり、それからはますます足繁く通うようになった。おそらく我が人生において一番通ったレンタルショップかもしれない。ここのブログで紹介した映画の殆どはここで借りたし、「金曜旧作百円」なんてB級映画のブログに書いたのも、実はこの店のことだった。思いつくところ、気になった作品はほぼ借りて、ここ最近はたまに顔を出しても、目新しいものが見つからず、そのまま帰ることもしばしばだった。それでもこの度、閉店を迎えることを知り、衝撃を受けたものだった。

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 しかし、娘が『アナと雪の女王』をしきりに観たがりながらなかなか手に入らず、帰宅時にたまたま1枚のブルーレイをようやく見つけ、勇んで帰って娘に報告したところ、よりによってその日の夕方に見せてもらってた、なんて落語のオチのような出来事を演出したのもこの店だった。『シンゴジラ』DVDレンタル初日の朝6時に駈け込んで借りたのもこの店だった。『広島仁義人質奪回作戦』と『脱獄広島殺人囚』を借りたのもこの店だった。

 先月末にレンタルを中止し、在庫廃却が始まった頃に娘を連れて顔を出したが、どんどん棚が空になっていく光景は何とも寂しかった。そして今日の夕方、やはり家族と一緒に「今生の別れ」と店内に入ったが、1枚30円の張り紙も空しく、ホントガラガラになった店内と、それでも営業を続ける店員とのコントラストが何とももの悲しかった。帰りがけ、店員からもし「有り難うございました」と声をかけてもらえたら、「いつも通っていました、今まで有り難う」って言おうかと思ってたけど、生憎声はかけてもらえなかった(;^_^A

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 最近になって、こんな“別れ”がやたら増えたような気がする。これも「資本主義の原理」といってしまえばそれまでだが、消費増税後も頑なに「税込み105円」を貫いたこの店がなくなり、公安に個人情報を垂れ流すTカードの「TSUTAYA」が隆盛を誇る構図は何ともやるせない。

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