神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

なすすべもなく「第6戦」へ……

 今月からCSの「日テレジータス」が観られるようになったんだけど、そこで「プロレスクラシック」なる番組があることを発見。昨晩は22時30分からの放映で、まず最初が74年の鶴田vsドリー戦で、こっちの方はチラ観だったんだけど、次の試合がな、何と75年のジャックブリスコvsボボブラジルのNWA戦だった。ああ、そうそう、ボボブラジルって渡された花束の花をいきなり喰ってたよなぁ~、って、そこからは3本勝負をガッツリ観させてもらったよ。何故って? それは日本シリーズ第5戦がいろんな意味で“終わった”からでしょう………(ノ_-。)

イメージ 1

 今までの敗戦には誰かしら“戦犯”がいて、「たられば」のオンパレードだったんだけど、5戦に関していえば、そこそこいい試合のシーソーゲームでタイムリーは出たし、“逆男”丸にも待望のホームランが出たし、中継ぎ押さえもまあ好投していたし、何度も勝ち越したし……と、今更ながら何で勝てなかったか不思議な試合だったね。大瀬良が「好投からいきなり原因不明の乱調」という以前の姿に戻ってはしまったが、それでも2点に止めたし、ヘルウェグのピッチャーゴロ得点も致し方なかったろうし、9回のバティスタのエラーも得点には結びつかなかったし……それでも負けてしまうのは、何というか、どうしても勝ちきれない、今の現状をよく現した試合だったと思う。何か大人と子供の試合のように……

 思えば、今シーズンのカープは、序盤から主力の丸と誠也を欠いたし、昨年のエース格藪田が全く機能しなかったし、岡田は昨年以上テレンコテレンコしてたし、中崎は“逃げ切り失敗”が多かったし、エルドレッドはずっと出なかったし、ノムスケも最後までぴりっとしなかったし……どう観てもとても優勝をねらえるようなチームじゃなかった。強いて言えば野間の覚醒(今年限りの確変?)とスランスワの台頭ぐらいしか明るい話題はなかったし、先発が4枚しか宛にならない優勝チームって、過去あったかい? っていうくらいの体たらくだった。それが2位に一時は10ゲーム以上放してのブッちぎりの優勝、それも3連覇を果たしたのは、ひとえにセントラル自体の体たらくぶりに他ならない。あたかもここ数年は「今まで25年も冷や飯を食い続けた貧乏球団に少しは華を持たせたやるか」と言わんばかりに、どのチーム(中日は除く)も広島には“大甘”だったし、それこそ“口内炎が出来る”くらいに飴をしゃぶらせてもらった。そんなぬるい環境の中で「“セ”の中の鯉、大海(パシフィック)を知らず」なんて事態になって、今を迎えている。セントラルは「大人の対応」でカープに接してくれたが、パシフィックのソフトバンクは「大人の力」で本気でカープに立ち向かっている。その結果が1勝1分け3連敗という形に表れてしまった。

 今回は、あちらの“逆男”柳田を覚醒させてしまうような最悪のサヨナラホームランを打たせてしまって、もう目も当てられない。そんなソフトバンクが、まだあたふたしているうちにもう一つぐらい勝っておけば、って思うと悔やみきれない。まあ、試合してるのは選手だけど……

 広島の多くの大型スーパーや百貨店が、すでに「祝優勝」でも「おめでとう」でもなく、「感動を有り難う」ってチラシを発注してるんじゃないかな。どこもシリーズ終了翌日からセールを始めるみたいだし……尤も、もう「第8戦まで」なんて大それたことは考えないから、せめてジョンソンが登板する試合で“一矢報いて”もらいたいものだ。


追い込まれた広島 中崎が無念サヨナラ被弾

イメージ 2

 4-4の延長十回、九回途中からイニングまたぎでマウンドに立った広島のストッパー中崎だったが。先頭の柳田への2球目が内角を突ききれなかった。思い切り叩かれた打球は高い弾道を描いて、右翼スタンドに向かっていく。右翼の鈴木が打球を見送ると中崎は呆然とマウンドを離れ、ベンチへと引き上げた。

 「甘いど真ん中だった。すいません。次、また頑張ります」。守護神はこう言葉を絞り出すのがやっとだった。

 それまでは広島優位で試合が進んでいた。今シリーズで不調だった丸に、一時は試合をひっくり返す2ラン本塁打が出た。選手会長の会沢も先制適時打や勝ち越しの本塁打などバットで発奮した。しかし、勝利にあと一歩足りない。

 短期決戦ならではの戦術も実らなかった。プロに入って初めて中4日で登板した先発の大瀬良を五回途中で交代させ、中崎もイニングの途中から投入。緒方監督は「別に普通のこと」とさらりとかわしたが、何とか悪い流れを断ち切りたい指揮官の思いが込められていた。

 敵地での3連敗で、もう後がなくなった。「またコンディションを整えて、広島に戻ってしっかり戦うだけ」と指揮官。追い込まれたチームは、地元ファンの大声援を支えに最後の力を振り絞るしかない。