神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「女性ヒーロー」vs「アクションヒロイン」

 今、この本を夢中になって読んでいる。洋泉社MOOKの、その名も『映画秘宝EX 闘うヒロイン大図鑑』というタイトルの、このブログのテーマで云えば“弩ドストライク”な本。しかもこの本は昨年、近所の109シネマズで『ワンダーウーマン』を“駆け込み”劇場鑑賞した際、その待ち時間に1階下の書店で図らずも見つけて購入するという運命的な出会いをした本だ(だからその日は究極の“スーパーヒロイン”デイ!(;^_^A) 

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 もっとも購入当時は余りにも勿体なくてなかなか読めなかったんだけど、最近になって意を決して読み始めると、面白いのなんのって……あいにく日本のヒロインアクションに関する記述はないのだけれど、ハリウッドの、アジアのヒロインたちが百花繚乱の如く(しかも極めて日本的視点で)解説されているのには、その素晴らしさに目眩がするようだった(;^_^A

 この手の本にはもう一冊、作品社が発行している『戦う女たち 日本映画の女性アクション』という、それこそヴァイブルのような本もあって、上記の『闘うヒロイン大図鑑』と合わせると、もう古今東西のヒロイン活劇の全てを網羅したような気持ちになれる(;^_^A また作品の規模・技術的にはとても手が届かないけれども、その作品世界に流れるテーマ・精神・問題提起などは、インディーズの映画でも十分反映出来るものもあり、今後映画を撮る糧にもなった。  

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 そんな中、「ヒロイン」という使い古された言い回しより、今は「女性ヒーロー」の方が正しいと、『ワンダーウーマン』などを例に挙げて論述してあるところがあって、私も大いに共感したりもしたんだけれど、自分の世界観としては、敢えて「ヒロイン」活劇を目指すのが、現在の態勢や自分の方針に近いのではないか、なんて感じたりもした。

 今後、メジャーな世界では、どんどん、技術的にも非の打ち所のない説得力のある“完全無欠”に強い「女性ヒーロー」が活躍する映画をどんどん撮ってもらいたいと、一ヒロインアクションファンとしては願うのだけれど、それ故インディーズの私は敢えて「ヒロイン」に拘るアクションムービーを、今後の制作して、良い意味で“差別化”を図っていきたいと思っている(^^)

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