神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“笑い”というエンターティナー

 今回の「広島発ヒロインアクションまつり2018」が盛況だったのは、ひとえに来場してくださった観客の方々の心温まる“盛り上がり”によるものが大きかったんだけれど、それに一役買ってくれたのが、幕間に登壇した東京組3人の前説だった。

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右から前田けゑ君・稲葉司監督・植松俊君    (Photo by Seiichiro Ishii)

 第参部開始直前に登壇した稲葉司監督・『アイドルスナイパーNEO』のレギュラー滝真治役の前田けゑ君・『~バトルオブプール』のチンピラ・鈴木役の植松俊君が、今から上映されるシネマペロ(東京作品)の前説をしてくれたんだけれど、そのノリはまさに「掛け合い漫才」! 芸人や司会者としてテレビでも活躍している前田君の絶妙の“ふり”と、それに応える稲葉監督・植松君の“返し”で、すでに『女子高生戦士☆英あいり』の後半ぐらいから遠慮がちに笑い声が漏れていた会場は、一気に爆笑の渦に!(^^) 

 実は、先のゆうばり国際ファンタスティック映画祭の上映時の観客の反応を見て、「これは笑っていいんだ」と早めに観客に伝えることの必要性を感じた彼らが、ゆうばりに滞在中の頃からすでにこの「広島発ヒロインアクションまつり2018」に備えて前説の準備を始めてくれていたのだそうで、おかげで後半の3本の作品上映中は、笑いの絶えない、素敵な雰囲気の中で映画の観賞が叶った。3人には本当に感謝感謝であるm(_ _)m

 ところで、映画を観賞する際、一番感情が出しやすいのはやはり「笑い」だと思う。確かに映画観た時の感情表現って、他にも「感動(涙を流す)」「怒り」などなどいろんなものがあるけれど、こと映画制作者や上映関係者にとっては、「笑い」こそわかりやすい観客の盛り上がりのバロメーターになっていたりする。観客にとっても周りが笑えば自分も遠慮なく笑えるわけで、誰にとっても「わかりやすさ」は重要である。私も映画館で感動作を観た際、目頭が熱くなって、ふと自分が涙を流している姿を人に観られたくないって変な“見栄”が働いてしまうんだけれど、そんな時、もし周りがみんな泣いているってわかれば、もっと遠慮なく泣けると思うもの(;^_^A

 理想を言えば、冒頭に「怒り」を覚えさせておいて、それをラストでスカッとさせる展開とか、全編笑いに包まれる仕掛けを散りばめつつ、最後にしっかり泣かせるような構成とかできれば、それこそ“完全無欠の映画”になるんだろうけど、実は今回上映させてもらった『アイドルスナイパーNEO』というか『アイドルスナイパー』シリーズは、そんな“完全無欠”の要素をふんだんに散りばめた作品に仕上がっていると思う。

 それ故、上映直前の前説がしっかり生きていたのだと思う次第である(^^)

 やっぱエンターティナーな作品も大切ですよ(;^_^A

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