神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

風雲ライオン丸 見参!

 先々週の「快傑ライオン丸」終了を経て、先週末より始まった、時代劇専門チャンネルの「風雲ライオン丸」。広島ではオンエア時が、まだフジのネット局(テレビ新広島)がなかった頃の1973年。当時リアルタイムで観てはいたんだけれど、「ロケット変身」のシーンや、途中ライオン丸の甲冑が割られてたてがみたなびく“快傑っぽい”ライオン丸になったことや、ヒロインの志乃(宮野涼子)が結構可愛かったことぐらいの断片的な記憶しかなかった。

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 それで今回、凡そ30数年ぶりに動画として「風雲ライオン丸」を観たんだけれど、その第一話「飛び出せ弾丸(ロケット)変身!」では、いきなり主人公・弾獅子丸と兄・影之進(有川博)の兄弟愛がさっと描かれた直後、兄の影之進は、悪の組織・マントルゴットの怪人・ネズマによって殺害され、悲嘆に暮れた獅子丸は兄の敵。マントルゴットの殲滅に命をかける、という、全編を通じてのテーマが、いきなり展開する。そこへ、父親を捜す志乃・三吉(新井つねひろ!)が幌馬車に乗って登場し、マントルゴットの地虫忍者に襲われる過程で獅子丸と合流。結局その過程で獅子丸はライオン丸に変身し、見事兄の敵・ネズマを倒してて、めでたしめでたし……とはいかず、そのままネズマを送り出した悪の根源マントルゴットそのものに闘いを挑む、と言う形で幕を閉じる。

 何故獅子丸がライオン丸に変身できるのか、また「ロケット変身」がいかにして生まれたのか等々、そんな説明は全くない。弾獅子丸演じる潮哲也が、前作で同じ「ライオン丸」を演じたことに甘えた安易な展開である。また、同じ復讐劇である『快傑ズバット』のように、本来ならば兄の敵を討った段階で終わえるはずのドラマが、『緋牡丹博徒』や『おしどり右京捕物車』のように、当面の復讐を果たしながら、その後も闘っていく、と言う展開になっているのは興味深い。それにしても、昭和40年代らしく、やたら一話30分にいろんなものを詰め込んだ感がある作品だったな(;^_^A

 オープニングでは、ピープロならではの、実写に大胆なアニメ合成をした豪華なカットがいくつもあって、時代劇でありながら“日活無国籍アクション”的な外連味もたっぷりあり、主題歌もなかなかいい特撮ドラマなんで、これが2クールで打ちきりになったのはなんとも惜しい。

 まあ今回、久々にじっくり観ていきたいと思うよ(;^_^A